本課題では,放射伝達理論研究・衛星リモートセンシングの専門家である,米国スティーブンス工科大学のStamnes教授の元に滞在し,基課題「大気ー積雪ー海氷系放射伝達モデルの開発と気候モデル用海氷アルベドスキームの高度化」(科研C: 20K12142)で開発した海氷放射伝達モデルを,メルトポンド(海氷上の水たまり)の効果を考慮した汎用性の高い海氷放射伝達モデルに拡張し, 諸外国のモデルと一線を画した気候モデル用海氷放射スキームの高度化を進める.そして,衛星データと比較しながら気候モデルの検証・改良を行い,薄氷域を含む海氷減少の詳細な実態把握とメカニズムの解明に挑む.
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