基課題の目的は、東アジア海域環境管理をめぐるサブリージョン協力の実態を把握し、それが東アジア国際秩序の中でいかなる役割を果たすのかを解明することである。具体的には、PEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)を例証に、国家・地方両次元の相補的複合レジームの形成と変容のメカニズムを深耕する。本国際共同研究では、とくにPEMSEA地方自治体ネットワーク(PNLG)を焦点に、世界有数の都市間ネットワーク研究チームとの共同研究、フィールド調査等を行う。これにより、南南都市協力が果たす相互学習・政策波及に有意性を見いだし、自生的な水平調整型の越境広域ガバナンスという新たな分析枠組みを構築する。
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