研究実績の概要 |
Harvard School of Dental Medicine, Department of Oral Medicine, Infection, and Immunityにて、Roland Baron教授, Gori Franscesca准教授にホストをお願いし、visiting assistant professor, Harvard Universityとして2023年度受け入れて頂きました。 米国ボストンで進行中のskeletal biologistチームの一員として、バイオインフォマティシャンとして複数の研究プロジェクトに携わらせて頂きました。また、日本で私たちのチームが開発したiSCseqの国際的認知度を高めるために、骨の分野だけでなく、ゲノミクスの分野の先生方と研究会で交流する機会を得ることができました。 日本から国際学会に時折参加している程度では、残念ながら研究結果をアピールできる可能性は極めて低いと実感しました。研究の街ボストンを拠点に、腰を落ち着けてディスカッションを繰り返すことで、研究を洗練させることができました。継続的な国際交流が必要であり、特にコロナ期を挟んでいったん閉ざされてしまったパイプラインを再興する必然性を実感しました。 また、最新のゲノミクス研究事情や米国での研究室運営、グラント取得の困難さも知ることができました。今後、日本で大型研究プロジェクトを進めていくために、必須となる研究の胆力を鍛えることができました。 下記の通り、英文原著論文2報(うち1報はin revision)、国際学会口演を含む発表実績など、研究計画を上回る成果が得られたと考えています。2024年度も継続して、ハーバード大学歯学部との共同研究を進めて参ります。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
ハーバード大学との共同研究は今後も継続します。長期滞在により協力関係を構築することができました。下記の筆頭論文、国際学会発表実績に繋がりました。特にcold spring harbour laboratory meeting, Gordon会議での口演するまたとない機会を得ることができ、日本で開発したシーケンス技術に注目を集めることができました。 <筆頭論文> 1. Okada H,, Baron R, Chung U, Tanaka S, Hojo H. Advancing single cell technology: iSCseq drives living subcellular transcriptomic profiling in osteoimmune diversity. bioRxiv 2022.09.05.506360 [2024.3, 4e.改訂]; 2. Okada, H., Chung, Ui. & Hojo, H. Practical Compass of Single-Cell RNA-Seq Analysis. Curr Osteoporos Rep (2023). <国際学会, 口演> ASBMR annual meeting 2023, Short Talk; Cold Spring Harbour Laboratory Meeting "Single Cell Analyses" 2023. Talk; Gordon Research Conference "Bones and Teeth" 2024. Talk; AGBT 2024, Orlando, US. Short Talk. <国際学会, ポスター発表> Cell Bio 2023; Discover BMB by ASBMB 2024.
|