近年、cochlear synaptopathyという新しい病態概念が報告され、有毛細胞の障害に先行して生じる聴神経・シナプスの障害が感音難聴の成因として重要であることが明らかとなった。本研究代表者は先行研究で、cochlear synaptopathyモデルに対するROCK阻害薬の効果について報告した。本国際共同研究では、引き続きROCK阻害薬の有効性を検証するとともに、新規Drug Delivery SystemであるEarFlowを組み合わせた新規感音難聴治療デバイス開発の可能性について、米国Harvard Medical SchoolのEaton-Peabody研究所で研究を行う。
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