研究課題/領域番号 |
22KK0292
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 (2023) 東京医科大学 (2022) |
研究代表者 |
根本 裕太 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 講師 (40838166)
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研究期間 (年度) |
2022 – 2024
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | 中年期女性 / 高齢期女性 / ライフイベント / 身体活動量 / 離別 / 死別 / 後期高齢女性 / 座位時間 / 経年変化パターン / パネルデータ |
研究開始時の研究の概要 |
本申請課題では、豪州の70~75歳女性12,804名を25年追跡している大規模パネルデータを用い、①高齢期のライフイベント後の身体活動量・座位時間変化パターンの類型化とその関連要因の解明、②各変化パターンの健康リスクの解明を目的とする。健康リスクが高いライフイベント後の身体活動量・座位時間変化パターンとその特性を解明することで、重点介入すべき層への個別早期予防介入が可能となる。
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研究実績の概要 |
当該年度は、オーストラリア人女性を長期追跡している大規模パネルデータ(Australian Longitudinal Study on Women's Health)の中年および高齢者コホートのデータを用いて、ライフイベント後の身体活動量の変化パターンの類型化を行った。その結果、高齢者コホート(1921-26コホート)においては、加齢に伴う身体活動量の低下が顕著であり、ライフイベントを契機とした身体活動量の低下の傾向を判別することができなかった。そこで、中年期コホート(1946-51)のデータを用いて検討したところ、離別と死別において5つの身体活動経年と精神的健康度の変化パターンを特定することができた。そして、いずれの群においても離別の直前および死別の直後に身体活動量とメンタルヘルスが低下する傾向が認められた。これらのことから、後期高齢期における主要なライフイベント(身近な人の喪失、親族の健康悪化など)が身体活動量に与える影響は、身体機能低下や健康問題による影響と比較すると小さい可能性が考えられた。中年期においては、全体的に同様の傾向がみられ、健康面および生活面でのサポートの必要性が示唆された。 ライフイベント後の座位時間の経年変化やその健康影響については検討できていないため、次年度に実施できるように進める。また、医療保険データを用いた解析についてはデータ使用の申請を済ませているものの、許可が下りるまでに予想以上の時間がかかっている。こちらは準備が整い次第早急に研究に取り掛かる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
医療費・介護費データを用いた研究を予定しているが、当初の予定よりもデータ使用の許可を得るまでに時間がかかっているため。
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今後の研究の推進方策 |
座位時間の経年変化パターンに関する解析を進めるとともに、当該年度に実施した解析結果の論文化を進める。
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