研究課題/領域番号 |
23000006
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 啓介 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (90162940)
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研究分担者 |
大森 建 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (50282819)
安藤 吉勇 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教 (40532742)
瀧川 紘 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教 (70550755)
高橋 治子 東京工業大学, 男女共同参画推進センター, 助教 (40297601)
松本 隆司 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (70212222)
楠見 武徳 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 特任教授 (70015882)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2015
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
433,940千円 (直接経費: 333,800千円、間接経費: 100,140千円)
2015年度: 53,300千円 (直接経費: 41,000千円、間接経費: 12,300千円)
2014年度: 53,300千円 (直接経費: 41,000千円、間接経費: 12,300千円)
2013年度: 53,300千円 (直接経費: 41,000千円、間接経費: 12,300千円)
2012年度: 83,850千円 (直接経費: 64,500千円、間接経費: 19,350千円)
2011年度: 190,190千円 (直接経費: 146,300千円、間接経費: 43,890千円)
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キーワード | 酸化 / 多環芳香族 / ポリケチド / ポリフェノール / 複合糖質 / 全合成 / 天然有機化合物 / 多環芳香族化合物 |
研究成果の概要 |
本研究では(1)ポリケチド類、(2)ポリフェノール類、(3)多環系複合糖質、の合成研究を行った。以下は成果の概要である。 1)ポリケチド類の合成 : アントラキノン系天然物の合成に関し、イソオキサゾールを活用し、i)ピナコール転位に基づく第4級立体制御法、ii)核間cis-ジオールの構築法を開発した。手法i)を活用し、抗生物質BE-43472B(抗腫瘍性、多剤耐性菌活性)の全合成を達成した。また、手法ii)をもとに抗生物質プレオスプジオン、テトラセノマイシンCの全合成を達成した。さらにピラノナフトキノン二量体の合成に関連し、アクチノロジンの全合成を達成した。さらに、ナフトサイクリン類の合成に関連し、還元的環化反応を開発し、これを活用して抗結核活性天然物エンゲルハーキノンの初の不斉全合成を達成した。また、軸不斉を有する天然ビアリール化合物の合成に関し、酵素触媒によるエナンチオ選択的非対称化法、環融着法を開発し、アントラキノン–キサントン天然物ユーキサモジンB、ビアリール天然物デルモカナリン2の初の全合成を達成した。 2)ポリフェノール類の合成 : カテキンオリゴマーには多種多様な類縁体があり、天然から純品を得ることは困難である。本研究では糖とフラボノイドの類似性、オルトゴナル法をもとに効率的な高次オリゴマーの合成法の開発に成功した。また、二重連結型オリゴマーの合成に関し二重連結法を開発し、プロシアニジンA2やシンナムタンニンB1の全合成に成功した。さらに、複合キサントンの合成に関し、連続Fries転位反応/分子内S_NAr反応による骨格構築法、プレニル化法を開発し、エリプトキサントンAの全合成に成功した。 3)多環系複合糖質の合成 : 抗腫瘍性抗生物質プルラマイシン類は、芳香族ポリケチド由来の四環骨格に二つの異なるアミノ糖がC-グリコシド結合している。本研究ではO→C–グリコシド転位反応をもとにビス-C-グリコシド構造を構築し、サプトマイシンBの初の全合成を達成し、立体化学を決定した。さらに研究途上見出したナフトキノン類の特異な光酸化還元反応を活用し、ナフトキノン二量体スピロキシンCの初の不斉全合成を達成した。
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評価記号 |
検証結果 (区分)
A
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評価記号 |
評価結果 (区分)
A: 当初目標に向けて順調に研究が進展しており、期待どおりの成果が見込まれる
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