平面培養の時間的三次元化と機能性高分子複合化技術による弾性線維再生医療の実用化

• 研究課題/領域番号: 23249078
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 形成外科学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 鈴木 茂彦 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30187728)
• 研究分担者: 内藤 素子 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30378723) ; 河合 勝也 京都大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (90273458)
• 連携研究者: 中邨 智之 関西医科大学, 医学部, 教授 (20362527)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 31,200千円 (直接経費: 24,000千円、間接経費: 7,200千円); 2015年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2013年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円); 2012年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円); 2011年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
• キーワード: 人工皮膚 / LTBP-4 / 弾性線維 / コラーゲン / コラーゲンスポンジ / 再生医療 / スカフォールド / エラスチン / 再生医学 / 弾性線維再生 / 機能性高分子 / 三次元培養 / 架橋条件 / 基材

研究成果の概要

平均孔径25μm,120℃熱架橋処理したコラーゲンスポンジ（直径8mmの円形）を基材とし、ヒト皮膚由来の線維芽細胞を1000000個播種する培養条件下において、5μg/mlのLTBP-4は、弾性線維再生を促進した。LTBP-4の投与は、初期に1回でも弾性線維再生に有効である可能性が示唆された。LTBP-4の弾性線維誘導効果は、in vivoにおいても示された。

研究成果

• [雑誌論文] Regeneration of elastic fibers by three-dimensional culture on a collagen scaffold and the addition of latent TGF-β binding protein 4 to improve elastic matrix deposition. (2015)
  • 著者名/発表者名: Aya R, Ishiko T, Noda K, Yamawaki S, Sakamoto Y, Tomihata K, Katayama Y, Yoshikawa K, Kubota H, Nakamura T, Naitoh M, Suzuki S
  • 雑誌名: Biomaterials 巻: 72 ページ: 29-37
  • DOI: 10.1016/j.biomaterials.2015.08.036
  • NAID: 120005753831
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] A case of giant naevus followed up for 22 years after treatment with artificial dermis. (2013)
  • 著者名/発表者名: Suzuki S., Morimoto N., Yamawaki S., Fujitaka J., Kawai K.
  • 雑誌名: J Plast Reconstr Aesthet Surg, 巻: 66 号: 8 ページ: e229-e233
  • DOI: 10.1016/j.bjps.2013.03.018
  • 査読あり
• [雑誌論文] Latent TGF-beta binding protein 4 promotes elastic fiber assembly by interacting with fibulin-5. (2013)
  • 著者名/発表者名: Noda K., Dabovic B., Takagi K., Inoue T., Horiguchi M., Hirai M., Fujikawa Y., Akama T. O., Kusumoto K., Zilberberg L., Sakai L. Y., Koli K., Naitoh M., von Melchner H., Suzuki S., Rifkin D. B., Nakamura T
  • 雑誌名: Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 巻: 110 号: 8 ページ: 2852-2857
  • DOI: 10.1073/pnas.1215779110
  • 査読あり
• [雑誌論文] 創傷治癒 (2012)
  • 著者名/発表者名: 内藤素子，鈴木茂彦
  • 雑誌名: 再生医療 巻: 11 ページ: 12-13
  • NAID: 40019321389
• [学会発表] ヒト線維芽細胞とLTBP-4を用いた 弾性線維の再生 (2016)
  • 著者名/発表者名: 綾梨乃、内藤素子、石河利広、山脇聖子、片山泰博、野田和男、坂元悠紀、中邨智之、 鈴木茂彦
  • 学会等名: 第15回日本再生医療学会総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2016-03-17
• [学会発表] 形成外科（創傷外科学分野）において臨床応用されているバイオマテリアル (2015)
  • 著者名/発表者名: 鈴木茂彦
  • 学会等名: 第37回バイオマテリアル学会大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2015-11-09
• [学会発表] 線維芽細胞の三次元培養におけるLTBP-4の弾性線維再生促進作用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 綾梨乃, 石河利広, 内藤素子, 山脇聖子, 片山泰博, 坂元悠紀, 中邨智之, 鈴木茂彦
  • 学会等名: 第23回 日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 松本
  • 年月日: 2014-10-09
• [学会発表] 線維芽細胞の三次元培養においてLTBP-4を添加すると弾性線維の形成が促進される (2013)
  • 著者名/発表者名: 綾梨乃，石河利広，内藤素子，野田和男，山脇聖子，吉川勝宇，坂本悠紀，中邨智之，鈴木茂彦
  • 学会等名: 第22回日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 新潟朱鷺メッセ
  • 年月日: 2013-11-07
• [学会発表] Latent TGFβ binding protein 4 (LTBP-4)はfibulin-5との相互作用を介して弾性線維形成を促進する (2013)
  • 著者名/発表者名: 野田和男, 高木恭子, 井上唯史, 藤川雄介, 赤間智也, 内藤素子, 鈴木茂彦
  • 学会等名: 第34回 日本炎症・再生医学
  • 発表場所: 京都国際会館
  • 年月日: 2013-07-02 – 2013-07-03
• [学会発表] 線維芽細胞の三次元培養による弾性線維の再生 (2012)
  • 著者名/発表者名: 綾 梨乃、石河利広、内藤素子、山脇聖子、吉川勝宇、坂本悠紀、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第21回日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: ホテルリステル猪苗代
• [学会発表] Alternative Techniques in Wound Management―Usefulness of Our Artificial Dermis, Pelnac and Its Further Development. (2011)
  • 著者名/発表者名: Suzuki S.
  • 学会等名: The 8th Asia- Pacific Burn Congress & The 3rd Congress of the Asian Wound Healing Association.
  • 発表場所: Bangkok
• [学会発表] 瘢痕・瘢痕拘縮治療の基本的考え方 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木茂彦
  • 学会等名: 日本創傷外科学会
  • 発表場所: ホテルルネッサンス札幌
• [図書] 熱傷治療マニュアル (2013)
  • 著者名/発表者名: 鈴木茂彦、河合勝也
  • 総ページ数: 476
  • 出版者: 中外医学社
• [産業財産権] 三次元培養弾性線維組織の製造方法 (2012)
  • 発明者名: 鈴木茂彦，内藤素子，石河利広，綾梨乃，平嗣良
  • 権利者名: 鈴木茂彦，内藤素子，石河利広，綾梨乃，平嗣良
  • 産業財産権種類: 特許
  • 出願年月日: 2012-11-14