健康被害事件での社会反応の定量化と過剰反応抑制の為のリスクコミュニケーション研究

• 研究課題/領域番号: 23310112
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会システム工学・安全システム
• 研究機関: 奈良県立医科大学
• 研究代表者: 今村 知明 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (80359603)
• 連携研究者: 松尾 真紀子 東京大学, 政策ビジョン研究センター, 特任研究員 (40422274)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円); 2013年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2012年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2011年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
• キーワード: 社会の防災力 / リスク分析

研究概要

食品事件に対する社会反応の定量化と社会全体が食品事件に過敏になっているかのモニタリング手法の開発を目的として福島第一原子力発電所事故を対象に報道情報の分析とアンケート調査、医療行為の需要に対する行動変容に関するアンケート調査を実施した。
福島原発事故は報道量が多く報道期間も長期に渡った一方で、一般消費者の買い控えは一部に残るとはいうもののさほど長引かず終息している。これは社会の関心が高く報道は継続しているが、都度的確な情報提供が行われたため消費者の対応が冷静であったといえよう。また、医療行為の受容についてはリスクやベネフィットなどの情報提供によって一般消費者の行動が変化することが分かった。

研究成果

• [雑誌論文] The impact of media reports on the 2008 outbreak of hydrogen sulfide suicides in Japan (2012)
  • 著者名/発表者名: Mitsuhiro Nakamura, Hideo Yasunaga, Alexis Akira Toda, Toru Sugihara, Tomoaki Imamura
  • 雑誌名: The International Journal of Psychiatry in Medicine 巻: 44(2) ページ: 133-140
• [雑誌論文] 国内ニュース焼き肉店のユッケによる集団食中毒事件発生～牛肉の生食に伴うリスク～ (2012)
  • 著者名/発表者名: 今村知明
  • 雑誌名: ナーシングビジネス 巻: 6(1) ページ: 60-60
• [雑誌論文] 国内ニュース 焼き肉店のユッケによる集団食中毒事件発生～牛肉の生食に伴うリスク～ (2012)
  • 著者名/発表者名: 今村知明
  • 雑誌名: ナーシ ングビジネス 巻: 6(1) ページ: 60-60
• [雑誌論文] 健康危機情報の及ぼす社会反応の新聞報道量を指標にした定量分析の試みと比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高岡志帆、尾花尚弥、濱田美来、植原慶太、今村知明
  • 雑誌名: 医療情報学 巻: 29(6) ページ: 255-264
  • NAID: 130005058847
• [雑誌論文] 腸管出血性大腸菌による食中毒 牛肉の生食のリスクと規制のバランス (2011)
  • 著者名/発表者名: 前屋敷明江、今村知明
  • 雑誌名: 明日の食品 産業 巻: 通巻420 ページ: 13-18
• [学会発表] 食品のリスクに対する消費者の意識調査とその分類・定量化の試み (2013)
  • 著者名/発表者名: 和田千津子、小川俊夫、尾花尚弥、濱田未来、今村知明
  • 学会等名: 第72回日本公衆衛生学会総会
  • 発表場所: 三重県、アストプラザ
• [学会発表] 遺伝子組み換え食品専門家への意識調査と消費者意識との比較 (2013)
  • 著者名/発表者名: 今村知明、松尾真紀子、御輿久美子、和田千津子、濱田未来、尾花尚弥
  • 学会等名: 第72回日本公衆衛生学会総会
  • 発表場所: 三重県、アストプラザ
• [学会発表] 市民公開シンポジウム「遺伝子組換え食品の最前線」遺伝子組換え食品の社会的受容の現状 (2012)
  • 著者名/発表者名: 今村知明
  • 学会等名: 日本植物細胞分子生物学会
  • 発表場所: 東京都、大手町サンケイプラザ・ホール
  • 年月日: 2012-11-03
• [学会発表] 福島第一原発事故における消費者の食品の安全性に対する意識と消費行動 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田村光平、御輿久美子、水野静枝、濱田美来、尾花尚弥、今村知明
  • 学会等名: 第71回日本公衆衛生学会総会
  • 発表場所: 山口県、サンルート国際ホテル山口
• [学会発表] 食品リスクへの消費者や社会反応の定量的な把握およびリスクの受容状況とその対策 (2012)
  • 著者名/発表者名: 今村知明、松尾真紀子、田村光平、御輿久美子、濱田美来、尾花尚弥
  • 学会等名: 第71回日本公衆衛生学会総会
  • 発表場所: 山口県、サンルート国際ホテル山口
• [学会発表] 遺伝子組み換え食品に対する消費者の意識調査 (2011)
  • 著者名/発表者名: 守田貴子、濱田美来、尾花尚弥、水野静枝、御輿久美子、今村知明
  • 学会等名: 第70回日本公衆衛生学会総会
  • 発表場所: 秋田県、秋田県民会館、キャッスルホテル
• [学会発表] 福島第一原発事故に起因する食品の安全と消費行動に関する実態調査 (2011)
  • 著者名/発表者名: 御輿久美子、守田貴子、水野静枝、松浦純平、濱田美来、尾花尚弥、今村知明
  • 学会等名: 第70回日本公衆衛生学会総会
  • 発表場所: 秋田県、秋田県民会館、キャッスルホテル
• [学会発表] 食品の安全と食品防御の現状と対策
  • 著者名/発表者名: 今村知明
  • 学会等名: フードディフェンスセミナー（ＳＧＳ一ジャパン株式会社）
  • 発表場所: 大阪府、新大阪丸ビル別館
  • 招待講演
• [学会発表] 食品リスクへの消費者や社会反応の定量的な把握およびリスクの受容状況とその対策
  • 著者名/発表者名: 今村知明
  • 学会等名: 第７１回日本公衆衛生学会総会（日本公衆衛生学会）
  • 発表場所: 山口市民会館
• [学会発表] 遺伝子組換え食品の最前線 遺伝子組換え食品の社会的受容の現状
  • 著者名/発表者名: 今村知明
  • 学会等名: 市民公開シンポジウム「遺伝子組換え食品の最前線」（日本植物細胞分子生物学会）
  • 発表場所: 東京都、大手町サンケイプラザ・ホール
  • 招待講演
• [学会発表] 食品防御から見たバイオリスク認知・バイオリスク評価・バイオリスクマネジメントの考え方と食品バイオテロに対する食品防御による対応
  • 著者名/発表者名: 今村知明
  • 学会等名: 第12回日本バイオセーフティ学会総会・学術集会（日本バイオセーフティ学会）
  • 発表場所: 一橋大学 一橋講堂（旧 学術総合センター）
  • 招待講演
• [学会発表] 食品の安全とは何か －食品安全とリスクコミュニケーション
  • 著者名/発表者名: 今村知明
  • 学会等名: 第２１回食品添加物メディアフォーラム（日本食品添加物協会）
  • 発表場所: 大阪薬業年金会館
  • 招待講演
• [図書] 食品保健, 医療情報科学研究所編集, 保健・医療・福祉・介護スタッフの共通テキスト公衆衛生がみえる (2014)
  • 著者名/発表者名: 今村知明, 他
• [図書] 【第2版】第5章社会における対応の現状と対策1.アレルギーの表示の現状と対策.中村丁次他編.【第2版】食物アレルギーAtoZ医学的基礎知識から代替食献立まで. (2014)
  • 著者名/発表者名: 今村知明、神奈川芳行, 他
• [図書] 保健・医療・福祉・介護スタッフの共通テキスト 公衆衛生がみえる (2014)
  • 著者名/発表者名: 今村知明 他
  • 総ページ数: 472
  • 出版者: メディックメディア
• [図書] 【第２版】食物アレルギーＡtoＺ 医学的基礎知識から代替食献立まで (2014)
  • 著者名/発表者名: 今村知明、神奈川芳行 他
  • 総ページ数: 334
  • 出版者: 第一出版
• [図書] 第1編食品衛生管理と食の安全第6章フードディフェンスという概念.美研クリエイティブセンター編集.微生物コントロールによる食品衛生管理-食品の安全・危機管理から予測微生物の活用まで- (2013)
  • 著者名/発表者名: 神奈川芳之、赤羽学、今村知明
• [図書] 【第2刷増刷】第4章社会における対応の現状と対策1.アレルギーの表示の現状と対策.中村丁次他編.【第2刷増刷】食物アレルギーAtoZ医学的基礎知識から代替食献立まで (2012)
  • 著者名/発表者名: 今村知明、神奈川芳行, 他
• [図書] 第2章食品衛生と食品衛生関連法規.熊田薫、後藤政幸、桜井直美編著.管理栄養士養成課程「栄養管理と生命科学シリーズ」食品衛生の科学-記入式ノートつき- (2011)
  • 著者名/発表者名: 今村知明、神奈川芳行、板倉弘重, 他