研究課題
基盤研究(B)
本研究は、広帯域可変RF-MEMSフィルタへの応用を目的に、可変キャパシタ内に純水を搬送して誘電率を80倍も可変できるという原理を利用した新デバイス機構の研究開発を目的としている。本研究期間中に、0.1nLの液滴を10μmの狭いギャップ中で搬送させることに成功した。また、1-6 GHz帯域に中心周波数をもつ可変帯域除去フィルタ(BEF)をこの可変キャパシタを利用して作製した。この可変BEFデバイスは、20μmという狭いギャップ中の水の搬送、10 GHzの高周波数において水を使用した可変キャパシタが正常に動作することを初めて実証したこと、実際的な応用実証に成功したこと、において革新的である。
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