配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2012年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2011年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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研究概要 |
本研究では,研究代表者が属している研究グループにおいて成果を蓄積してきた独創技術である「光波コヒーレンス関数の合成法」による反射光分布測定法(光リフレクトメトリ)の原理に基づいて,新たに提案した光周波数コムを活用する手法等を融合させ,現存の光リフレクトメトリにおける様々な性能制限を打破し,高空間分解能・長測定レンジ,高感度・広ダイナミックレンジ,高精度・高安定かつ高速,といった高い機能を併せ持つ光リフレクトメトリ技術を創成する.この技術により,光ファイバ通信業界における難問である光加入者系ネットワークの診断や光デバイスの診断に解決方法を提供する.さらに,本研究で確立する技術により,高機能な分布型・多点型光ファイバセンシング技術にも貢献する. 本年度は,前年度までに構築した基本系をベースにして,光周波数コム光源を導入し,この手法による光リフレクトメトリを構築し検証実験を行った.コムスパンを拡大し空間分解能と測定レンジを向上するために,多重位相変調の各位相変調成分の振幅と位相を最適化し,リフレクトメトリのサンプリングを制御することにより,測定距離の拡大と精度の向上に成功した・また,アクセス系光ファイバネットワークの分光器下部の光回路を診断するために,光リフレクトメトリに加えて,誘導ブリルアンを局在的に発生させ分析する手法を新たに提案し,検証実験を行っている.特に,本年度は,高精度な光分布型および多点型測定系を用いて,ブリルアン散乱を用いた分布型光ファイバセンシング技術と超高精度な多点型ファイバブラッググレーティングセンシング技術に関する実験を進めている. 本年度の研究成果と関連して,英文学会誌論文3件が掲載され,国際会議発表および国内学会・研究会発表5件も行った.
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