研究課題
基盤研究(B)
ガンマ線検出用の超伝導転移端温度計(TES)型マイクロカロリメータを開発した。体積 0.5 mm x 1 mm x 1 mm のビスマス製の吸収体を温度計に接着して製作した素子で得られたエネルギー分解能は、信号雑音比からの推定値で3.2 keV、662 keVでの測定値で4.1 keVと設計値より1桁以上悪かった。設計値との差は熱浴であるシリコン基板に入射したガンマ線が熱的な雑音源となったためと考えられ、エネルギー分解能の向上には熱リンクの構造を改良する必要がある。位置検出型の素子も同様に製作したが、上述の雑音の影響と転移温度が高すぎたためとで信号の検出はできなかった。
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