細胞の運動性を制御するシグナル伝達ネットワークの解明

• 研究課題/領域番号: 23370085
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 細胞生物学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 加藤 裕教 京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (50303847)
• 研究期間 (年度): 2011-11-18 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円); 2013年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2012年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
• キーワード: 細胞・組織 / シグナル伝達 / 癌 / 脳・神経

研究概要

細胞運動は、がんの転移やアレルギー性疾患などにおけるリンパ球の遊走など、様々な疾患と深く関連があり、このような疾患の治療において、細胞の運動性をコントロールする仕組みを解明し、その仕組みに関わる分子をターゲットとした治療法を確立することが重要であると考えられる。本研究では、細胞の運動性に関わるシグナル伝達の中心的な役割を持つRhoファミリーG蛋白質とその活性制御因子に着目し、幾つかの新たなシグナル伝達経路とその相互作用を見出した。

研究成果

• [雑誌論文] Dock4 forms a complex with SH3YL1 and regulates cancer cell migration. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kobayashi M, Harada H, Negishi M, Katoh H
  • 雑誌名: Cellular Signalling 巻: 26 号: 5 ページ: 1082-1088
  • DOI: 10.1016/j.cellsig.2014.01.027
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rac GEF Dock4 interacts with cortactin to regulate dendritic spine formation (2013)
  • 著者名/発表者名: Shuhei Ueda, Manabu Negishi, Hironori Katoh
  • 雑誌名: Molecular Biology of the Cell 巻: (in press) 号: 10 ページ: 1602-1613
  • DOI: 10.1091/mbc.e12-11-0782
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ephexin4-mediated promotion of cell migration and anoikis resistance is regulated by serine 897 phosphorylation of EphA2. (2013)
  • 著者名/発表者名: Kawai H, Kobayashi M, Hiramoto-Yamaki N, Harada K, Negishi M, Katoh H
  • 雑誌名: FEBS Openbio 巻: 3 号: 1 ページ: 78-82
  • DOI: 10.1016/j.fob.2013.01.002
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ephexin4 and EphA2 mediate resistance to anoikis through RhoG and phospbatidylinositol 3-kinase (2011)
  • 著者名/発表者名: Harada, K., Hiramoto-Yamaki, N., Negishi M., Katoh H.
  • 雑誌名: Experimental Cell Research 巻: 317 号: 12 ページ: 1701-1713
  • DOI: 10.1016/j.yexcr.2011.05.014
  • 査読あり
• [雑誌論文] The F-BAR protein Rapostlin regulates dendritic spine formation in hippocampal neurons (2011)
  • 著者名/発表者名: Yohei Wakita, Tetsuhiro Kakimoto, Hironori Katoh, Manabu Negishi.
  • 雑誌名: The Journal of Biological Chemistry 巻: Vol.286 ページ: 32672-32683
  • 査読あり
• [雑誌論文] The F-BAR protein Rapostlin regulates dendritic spine formation in bippocampal neurons (2011)
  • 著者名/発表者名: Wakita, Y., Kakimoto, T., Katoh, H., Negishi, M.
  • 雑誌名: The Journal of Biological Chemistry 巻: 286 ページ: 32672-32683
  • 査読あり
• [学会発表] がん細胞における EphA2 と EphB6 の相互作用の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 赤田麻衣, 原田耕平, 根岸 学, 加藤裕教
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2013-09-13
• [学会発表] Dock4 と SH3YL1 との結合によるがん細胞の運動制御 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小林大師, 原田耕平, 根岸 学, 加藤裕教
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2013-09-11
• [学会発表] Ephexin4-RhoGシグナル制御におけるScribbleの役割 (2012)
  • 著者名/発表者名: 原田 耕平 , 根岸 学 , 加藤 裕教
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
  • 年月日: 2012-12-16
• [学会発表] EphA2 の 897番目のセリンのリン酸化は,Ephexin4/RhoGによるがん細胞の運動とアノイキス耐性を制御する (2012)
  • 著者名/発表者名: 川合宏武, 小林大師, 平本- 山木奈央, 原田耕平, 根岸 学, 加藤裕教
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
  • 年月日: 2012-12-16
• [学会発表] EphA2受容体に結合するEphexin4の機能 (2012)
  • 著者名/発表者名: 加藤裕教、根岸 学
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
• [学会発表] EphA2の897番目のセリンのリン酸化は、Ephexin4/RhoGによるがん細胞の運動とアノイキス耐性を制御する (2012)
  • 著者名/発表者名: 川合宏武、小林大師、平本－山木奈央、原田耕平、根岸 学、加藤裕教
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
• [学会発表] The Rac-specific GEF Dock4 controls dendritic spine formation in hippocampal neurons (2011)
  • 著者名/発表者名: Ueda, S., Negishi, M., Katoh, H.
  • 学会等名: Society for Neuroscience annual meeting 2011
  • 発表場所: ワシントン(アメリカ)
  • 年月日: 2011-11-14
• [学会発表] The role of F=BAR protein Rapostlin/FBP17 in dendritic spine formation in bippocampal neurons (2011)
  • 著者名/発表者名: Wakita, Y., Katoh, H., Negishi, M.
  • 学会等名: Society for Neuroscience annual meeting 2011
  • 発表場所: ワシントン(アメリカ)
  • 年月日: 2011-11-14
• [学会発表] 海馬ニューロンの樹状突起スパイン形成におけるRac 活性化因子 Dock4 の役割 (2011)
  • 著者名/発表者名: 上田修平, 根岸 学, 加藤裕教
  • 学会等名: 第84回日本生化学会大会
  • 発表場所: 京都国際会議場
  • 年月日: 2011-09-24
• [学会発表] EphA2受容体による細胞運動の制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 加藤裕教、根岸学
  • 学会等名: 第84回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館(招待講演)
  • 年月日: 2011-09-24
• [学会発表] 海馬ニューロンの樹状突起スパイン形成におけるRac活性化因子Dock4の役割 (2011)
  • 著者名/発表者名: 上田修平、根岸学、加藤裕教
  • 学会等名: 第84回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 2011-09-24
• [学会発表] Rac1 活性化因子 Dock4 は海馬ニューロンの樹状突起スパイン形成を制御する (2011)
  • 著者名/発表者名: 上田修平, 根岸 学, 加藤裕教
  • 学会等名: 第34回日本神経科学大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] Rac1活性化因子Dock4は海馬ニューロンの樹状突起スパイン形成を制御する (2011)
  • 著者名/発表者名: 上田修平、根岸学、加藤裕教
  • 学会等名: 第34回日本神経科学大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] The F-BAR ドメイン蛋白質 Rapostlin は海馬ニューロンにおいてエンドサイトーシスと樹状突起スパイン形成を制御する (2011)
  • 著者名/発表者名: 脇田洋平, 柿本哲宏, 加藤裕教, 根岸 学
  • 学会等名: 第34回日本神経科学大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2011-09-15
• [学会発表] F-BARドメイン蛋白質Rapostlinは海馬ニューロンにおいてエンドサイトーシスと樹状突起スパイン形成を制御する (2011)
  • 著者名/発表者名: 脇田洋平、柿本哲宏、加藤裕教、根岸学
  • 学会等名: 第34回日本神経科学大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2011-09-15
• [学会発表] The Rac-specific GEF Dock4 controls dendritic spine formation in hippocampal neurons (2011)
  • 著者名/発表者名: Shuhei Ueda, Manabu Negishi, Hironori Katoh
  • 学会等名: The 41th annual meeting of the Society for Neuroscience
  • 発表場所: Washington, DC
• [学会発表] The role of F-BAR protein Rapostlin/FBP17 in dendritic spine formation in hippocampal neurons (2011)
  • 著者名/発表者名: Yohei Wakita, Tetsuhiro Kakimoto, Hironori Katoh, Manabu Negishi
  • 学会等名: The 41th annual meeting of the Society for Neuroscience
  • 発表場所: Washington, DC
• [学会発表] Dock4とSH3YL1との結合によるがん細胞の運動制御
  • 著者名/発表者名: 小林大師、原田耕平、根岸 学、加藤裕教
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] がん細胞におけるEphA2とEphB6の相互作用の解析
  • 著者名/発表者名: 赤田麻衣、原田耕平、根岸 学、加藤裕教
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [備考]
  • URL: http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/negishi/j/toppu.html
• [備考] 京都大学大学院生命科学研究科生体システム学分野ホームページ
  • URL: http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/negishi/j/toppu.html
• [備考]
  • URL: http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/negishi/