研究課題
基盤研究(B)
マメ科作物の乾燥ストレス応答について、ササゲおよびダイズを対象に調べた。ササゲの生殖成長期の摘莢処理により、葉の老化が進行しなかったことは、子実肥大期のササゲでは、シンクからの栄養要求が引き金となることを示した。乾燥ストレスを感受すると、気孔閉鎖と光合成の停止、糖の子実への転流と葉の糖含量の低下、葉におけるオートファジーの誘導とタンパク質等の分解、アミノ酸異化酵素による窒素源の子実への転流というスキームで起こることを明らかにした。また、ダイズの葉にROSを処理すると、気孔閉鎖を伴わずに葉の含水率を維持した。このことから、ガラクチノール系の合成促進により、乾燥ストレスを軽減することが示唆された。
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