研究課題
基盤研究(B)
低メタン生成牛を特定する指標開発をみすえ、カシューナッツ殻液給与によるメタン低減と連動して増減を示すルーメン菌群を探索した。メタン古細菌群mOTU35は、ホルスタイン乾乳牛、タイ在来牛および水牛のメタン生成と高い正の相関を示した。一方、真正細菌群OTU95は乾乳牛ルーメンでのみメタン生成と負の相関、プロピオン酸と正の相関があった。以上より、 両菌群がカシューナッツ殻液のメタン低減効果に直接・間接的に関わること、特にmOTU35はメタン生成程度に深く関わるコア菌群であることが示唆された。よって本菌群のルーメン内モニタリングがウシ個体ごとのメタン生成程度を把握する指標をもたらす可能性がある。
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