研究課題/領域番号 |
23380168
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
久保田 浩司 北里大学, 獣医学部, 教授 (80263094)
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研究分担者 |
垣内 一恵 北里大学, 獣医学部, 助教 (90509184)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2013年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2012年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2011年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
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キーワード | 生殖幹細胞 / 精原幹細胞 / 精子形成 / 自己複製 / 幹細胞 / 分化・発生 / 生殖 / バイオテクノロジー |
研究成果の概要 |
KIT受容体を発現しない分化不全精原幹細胞と野生型精原幹細胞の遺伝子発現解析により、精原幹細胞におけるKITの発現が精原幹細胞の未分化性の維持に働いていることが示唆された。野生型精原幹細胞と比較して分化不全精原幹細胞において発現量が低下している遺伝子群の中で因子Xに焦点を当て解析を行った。因子Xは精巣において精原幹細胞の分化に伴い速やかに発現量が減少した。培養精原幹細胞において因子Xの発現を低下させた場合は分化が誘導され、過剰発現させた場合は自己複製増殖が阻害された。以上の結果より、因子Xは精原幹細胞の自己複製と分化を調節する新たな制御因子であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題において、精原幹細胞の自己複製と分化を制御する新たな因子として因子Xが同定された。これまで発現量の低下により分化を誘導する因子は複数同定されているが、過剰発現により自己複製増殖を阻害する因子は同定されていない。因子Xの過剰発現による自己複製増殖の阻害は休止状態への移行である可能性がある。組織内で最も未熟な幹細胞は休止状態にあるため、因子Xの発現がそうした休止状態への移行に関与している可能性について検証することは重要である。今後の課題は、因子Xがいかに精原幹細胞の自己複製増殖と分化誘導を制御しているかを明らかにすることである。
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