研究課題
基盤研究(B)
百日咳菌感染における咳嗽発作の発症機構を解明する目的で、百日咳類縁菌である気管支敗血症菌を用いた感染モデルを作製した。本感染モデルは、500cfu(生菌数)の投与で百日咳に似た咳嗽発作を再現することができる。このモデルでは、高菌量の百日咳菌の経鼻投与でも咳嗽発作が再現できた。種々の気管支敗血症菌の遺伝子変異株を用いて咳嗽症状の解析を行う過程で、咳嗽発作惹起能のきわめて弱い自発変異株を分離することに成功した。本変異株と野生株の全ゲノム配列を比較したところcrg1と名付けた遺伝子が咳嗽発作に関与していることがわかった。今後は咳嗽発作機構解明に向けてcrg1遺伝子の性状と機能を解析する予定である。
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