研究課題
基盤研究(B)
今回、我々は2型糖尿病の病態、特に膵β細胞不全の病態解明を目的として、膵β細胞におけるオートファジー機構に着目して検討を行った。2型糖尿病の膵β細胞では、しばしばアミロイドの沈着が認められるが、この原因蛋白であるヒトIAPPがどのように毒性を発揮するかは明らかにされていなかった。本研究の結果、ヒトIAPPはオートファージー機能が正常であれば明らかな膵β細胞傷害性は示さないが、高脂肪食などのストレス下にオートファジー不全という状態が存在すると膵β細胞毒性が亢進し、膵β細胞のアポトーシスの増加を介して膵β細胞容積を低下させ、その結果糖代謝障害を引き起こすことが明らかとなった。
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J. Clin. Invest
巻: (in press)
Endocrinology
巻: 154 ページ: 4512-4524
巻: 154 号: 12 ページ: 4512-24
10.1210/en.2013-1578
http://www.juntendo.ac.jp/graduate/laboratory/labo/taisya_naibunpitsu/