研究課題/領域番号 |
23390481
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
片岡 宏介 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (50283792)
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研究分担者 |
伊藤 博夫 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40213079)
福井 誠 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (50325289)
後藤 優樹 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30507455)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2012年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2011年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 歯周病 / 予防ワクチン / 唾液タンパク質 / 粘膜免疫 / 分泌型IgA抗体 / 定着阻害 / 唾液 |
研究概要 |
本年度の当初の検討課題は、歯周病原菌と特異結合するヒト唾液タンパク質スタセリンおよびプロリンリッチプロテイン(PRP)上の最小結合部位アミノ酸配列を含むペプチドに対する、唾液IgA抗体による歯周病原菌の付着阻害効果をin vitroで検討することであった。 1)まず、スタセリンおよびPRP上の最小結合部位アミノ酸配列を含むペプチド(Stat23およびPRP21)を作製・精製し、キャリアータンパク(KLH)に結合させ(多価)ペプチド複合体を作製すること。 2)それらペプチド複合体を抗原とし、粘膜アジュバント(コレラトキシン(CT)、CpGオリゴDNA、Flt3L遺伝子配列をコードしたタンパク質発現DNAプラスミド)とともにマウスに経鼻投与し、唾液中に誘導される抗ペプチドIgA抗体を精製すること。 3)その精製IgA抗体をインヒビターとして用い、それによる歯周病原菌の付着・定着阻害能を口腔内歯面モデルにて検討すること。 であった。 結果は、 1)ペプチド合成をFmoc法により作製を試みたが、経済的、技術的な面で当初の作製予定量が確保できないと予想され、専門業者に外部注文した。 2)2種の抗原および3種の粘膜アジュバントを組み合わせ、マウスに経鼻投与した。抗原特異的IgA応答を認めたものは、PRP21抗原のみであった。そのPRP21抗原に対する唾液IgA抗体の産生量について、最も効果の高い粘膜アジュバントは、CTであった。以後CTとPRP21を経鼻同時投与し、抗PRP21特異的唾液IgA抗体を精製し、約150匹のマウスから精製IgA抗体24.3mgが精製された。 3)その精製IgA抗体溶液100μg/ml 100μLによるPRP被覆ハイドロキシアパタイトビーズへの歯周病原菌(P.gingivalis ATCC 33277)の付着阻害実験を行ったところ、最大97.7%の付着阻害が認められた。
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