研究概要 |
本研究では,最近導入された非再帰型擬似乱数生成アルゴリズムSSI32を発展させて,多倍長整数乗算と乗算結果のシフトを繰り返すことにより 160, 192,・・・, 4096 ビット長のハッシュ値を持つハッシュ関数 MBnhash を構成した。MBnhash のアルゴリズムは,数学的には [1,2) 上のベータ変換 M(t)=βt-[βt]+1 の繰り返しとしてとらえることができ,従来の代数的なハッシュ関数とは大変異なるものである。また,そのセキュリティが,「5次以上の代数方程式を解く一般的なアルゴリズムは存在しない」に基づいて保証されることを示した。
|