研究課題
基盤研究(C)
血管性認知症や変性型認知症における,大脳白質血管病変の関与を,剖検例を用いた病理形態学的に,1)遺伝性脳血管疾患CARASILの検討,2)認知症性疾患における血管性認知症と変性型認知症の意義,3)大脳白質における小血管形態病理,に関して施行した.その結果1)CARASILは頭蓋内血管で弾性板の年輪様多層化,中膜菲薄化,小血管の壁分離が特徴,2)認知症性疾患における脳血管疾患の頻度が高いこと,しかし高齢になるとその頻度が低下すること,3)アルツハイマー病に関連する神経原線維変化の進展と,皮質下白質の小血管の狭窄度が関連することが判明した.認知症と脳血管病変との関連を多角的に解析した.
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