研究課題
基盤研究(C)
小脳皮質における拡散性異種シナプス抑制が、エタノール(EtOH)によって用量依存的(25-50 mM:酩酊~泥酔時の血中濃度に相当)に阻害されることを発見した。EtOHの阻害作用は、プルキンエ細胞に発現するグルタミン酸輸送体EAAT4の特異的阻害薬により著しく減弱した。またEtOHの作用は、プロテインキナーゼC(PKC)ならびにPI3キナーゼ(PI3K)の阻害薬により完全に消失した。こうした結果に基づきEtOHには、PKC/PI3Kが担うタンパク質リン酸化カスケードを介してEAAT4の機能を亢進させることにより、神経伝達物質グルタミン酸のシナプス外拡散を減弱させる作用があると結論した。
すべて 2014 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (14件) 図書 (1件)
Journal of Physiology
巻: 591 号: 13 ページ: 3433-3449
10.1113/jphysiol.2012.247817
Glial Cells: Embryonic Development, Types/Functions and Role in Disease. (Eds. Kaur C., Ling E.-A.) Nova Science Publishers
ページ: 177-192
The Journal of Physiology
巻: 590 号: 22 ページ: 5653-5675
10.1113/jphysiol.2012.234070
脳 21
巻: 14 ページ: 320-325
脳21