研究課題
基盤研究(C)
ストレスとカンナビノイドの関係、およびそれらの脳機能における役割を調べるため、培養細胞を用いた電気生理および生化学実験、マウスを用いた行動実験、ヒトを対象とした選択課題を行い、以下の結果を得た。①グルココルチコイドは、ニューロンの興奮性を上昇させ、カンナビノイド受容体発現量を低下させる。②内因性カンナビノイド2-AGにはニューロンの興奮性を上昇させる作用がある。③カンナビノイド受容体欠損マウスでは大脳基底核依存性学習が障害されている。④気分障害患者では大脳基底核が関与する選択課題の遂行に変化がみられる。以上の結果はストレスによる脳機能変化にカンナビノイド系が関与するという仮説と矛盾しない。
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