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味覚受容体発現を指標とした生活習慣病患者の味覚と食事摂取が味覚に及ぼ影響の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23500970
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関昭和女子大学

研究代表者

高尾 哲也  昭和女子大学, 大学院・生活機構研究科, 教授 (10338543)

研究分担者 小池 文彦  日本大学, 医学部, 助手 (20215148)
青木 三恵子  山陽学園短期大学, 食物栄養学科, 講師 (50249538)
研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 中途終了 (2011年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード糖尿病 / 味覚 / 味覚受容体 / hTAS2R / 発現
研究概要

糖尿病など生活習慣病患者の、疾病が味覚に及ぼす影響や、治療の一環としての栄養摂取制限の食事が味覚に及ぼす影響は、明らかとなっていない。そこで本研究では、糖尿病と診断された疾病者を被験者として、味覚の状態を味覚受容体の発現性を指標として明らかにする事、被験者の食事及び栄養摂取状態を明らかにする事を目的とした。
研究に同意した、自覚的味覚異常がなく、非喫煙の糖尿病患者19名を糖尿病被験者とした。これら糖、尿病被験者より擦過法により舌組織を採取し、RT-PCR法により味覚受容体hTAS2Rsの発現性を検討した。同時に半定量的食事摂取頻度調査により、食事及び主要栄養素摂取状況を把握した。
糖尿病被験者の平均年齢は63.1±14.2歳、平均有病期間は12.0±8.0年であった。また、インスリン投与による治療は30.0%、糖尿病薬投与は36.7%、インスリン投与及び糖尿病薬併用は3.3%、食餌療法等による生活改善は36.7%であった。栄養摂取状態では平均エネルギー摂取量2,019±230kcal、平均PFCバランスは、たんぱく質(P)20%、脂質(F)30%、炭水化物(C)50%であり、脂質の摂取割合が若干多かった他はおおむね良好で、低栄養状態を示さなかった。hTAS2Rsの発現性を、疾病を有さない、自覚的味覚異常がなく、非喫煙のコントロール被験者と比較した。その結果、40~59歳のコントロール被験者のhTAS2Rs発現種類数は14.0±3.7種類であるのに対し、糖尿病患者では0.9±1.1種類と有意に低値を示した。他の年代においても同様の傾向を示し、60~79歳では12.0±3.5種類に対し1.0±1.8種類、80歳以上では8.3±1.9種類に対し0.5±0.7種類であった。これからの事から、糖尿病患者では一旦獲得した味覚受容体発現性を失い、QOL低下の一因となっていると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 糖尿病の味覚受容体hTAS2Rs発現への影響2011

    • 著者名/発表者名
      青木三恵子, 大田祥子, 岡田友佳, 小池文彦, 高尾恭一, 高尾哲也
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌

      巻: 18 ページ: 477-480

    • NAID

      110009441272

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 糖尿病の味覚受容体hTAS2Rs発現への影響2011

    • 著者名/発表者名
      青木三恵子, 大田祥子, 岡田友佳, 小池文彦, 高尾恭一, 高尾哲也
    • 学会等名
      日本味と匂学会
    • 発表場所
      石川県立音楽堂(金沢)
    • 年月日
      2011-10-06
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-08-05   更新日: 2019-07-29  

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