カエル精巣卵形成に対する内分泌かく乱物質のエストロゲン作用とは異なる遺伝子発現

• 研究課題/領域番号: 23510077
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 放射線・化学物質影響科学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 高瀬 稔 広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (80226779)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 精巣卵 / 両生類 / 性転換 / 性分化 / 生殖腺 / ビスフェノールＡ / ノニルフェノール / ビスフェノールA / testis-ovum / frog / sex reversal / sex differentiation / gonad

研究概要

カエルにおける精巣卵（精巣の中にできる卵）の形成に対する環境化学物質影響について解析した。まず、精巣卵を誘導するための環境化学物質の曝露方法を検討し、精巣卵ができやすいモデルとなるカエルの選択を行った。そして、ツチガエルを実験モデルとしてビスフェノールAなどの環境化学物質の曝露により精巣卵が形成される過程を観察し、精巣卵形成に関連すると思われる遺伝子の探索を行ったところ、ビテロゲニンA1（卵黄タンパク質の一種）およびERRgamma（ビスフェノールAの受容体）の遺伝子が候補として考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Establishment of transactivation assay systems using fish, amphibian, reptilian and human thyroid hormone receptors (2013)
  • 著者名/発表者名: Oka, T., Mitsui-Watanabe, N., Tatarazako, N., Onishi, Y., Katsu, Y., Miyagawa, S., Ogino, Y., Yatsu, R., Kohno, S., Takase, M., Kawashima, Y., Ohta, Y., Aoki, Y., Guillette, L. J. Jr., Iguchi, T
  • 雑誌名: J. Appl. Toxicol 巻: 33 ページ: 991-1000
  • 査読あり
• [雑誌論文] Establishment of transactivation assay systems using fish, amphibian, reptilian and human thyroid hormone receptors (2013)
  • 著者名/発表者名: Oka, T., Mitsui-Watanabe, N., Tatarazako, N., Onishi, Y., Katsu, Y., Miyagawa, S., Ogino, Y., Yatsu, R., Kohno, S., Takase, M., Kawashima, Y., Aoki, Y., Guillette, L.J.Jr. and Iguchi, T.
  • 雑誌名: J. Appl. Toxicol 巻: 33 号: 9 ページ: 991-1000
  • DOI: 10.1002/jat.2825
  • 査読あり
• [雑誌論文] Accumulation and pharmacokinetics of estrogenic chemicals in the pre-and post-hatch embryos of the frog Rana rugosa (2012)
  • 著者名/発表者名: Takase, M., Shinto H., Takao, Y., Iguchi, T
  • 雑誌名: In Vivo 巻: 26 ページ: 913-920
  • 査読あり
• [雑誌論文] Generation of albino Xenopus tropicals using zinc-finger nuclease (2012)
  • 著者名/発表者名: Nakajima, K., Nakajima, T., Takase, M., Yaoita, Y
  • 雑誌名: Dev. Growth Differ 巻: 54 ページ: 777-784
  • 査読あり
• [雑誌論文] Accumulation and pharmacokinetics of estrogenic chemicals in the pre- and post-hatch embryos of the frog Rana rugosa. (2012)
  • 著者名/発表者名: Takase, M., Shinto, H., Takao, Y. and Iguchi, T.
  • 雑誌名: In Vivo 巻: 26 ページ: 913-920
  • 査読あり
• [雑誌論文] Generation of albino Xenopus tropicalis using zinc-finger nucleases. (2012)
  • 著者名/発表者名: Nakajima, K., Nakajima, T., Takase, M. and Yaoita, Y.
  • 雑誌名: Dev. Growth Differ. 巻: 54 ページ: 777-784
  • NAID: 40019526018
  • 査読あり
• [学会発表] Sex reversibility in amphibian and its applications : sex-hormone-inducible sex reversal in Rana rugosa, sex determination in Silurana tropicalis, and model amphibians as environmental indicators (2014)
  • 著者名/発表者名: Takase, M
  • 学会等名: International Symposium Frontiers in Amphibian Biology : Endangered Species Conservation and Genome Editing
  • 発表場所: Hiroshima, Japan
• [学会発表] トノサマガエルの生殖腺分化におけるエチニルエストラジオールの影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小林 亨,高瀬 稔,熊倉雅彦,山本 潤,長坂洋光,大西悠太,井口泰泉
  • 学会等名: 環境ホルモン学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-12-12
• [学会発表] 甲状腺ホルモンにより誘導されるネッタイツメガエル甲状腺ホルモン受容体遺伝子発現に対する化学物質抑制作用の肝臓と尾における違い (2013)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 稔,田澤一朗,矢尾板芳郞,井口泰泉
  • 学会等名: 環境ホルモン学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-12-12
• [学会発表] トノサマガエルの生殖腺分化におけるエチニルエストラジオールの影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小林 亨、高瀬 稔、熊倉雅彦、山本 潤、長坂洋光、大西悠太、井口泰泉
  • 学会等名: 環境ホルモン学会
  • 発表場所: 東京大学山上会館
• [学会発表] 甲状腺ホルモンにより誘導されるネッタイツメガエル甲状腺ホルモン受容体遺伝子発現に対する化学物質抑制作用の肝臓と尾における違い (2013)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 稔、田澤一朗、矢尾板芳郞、井口泰泉
  • 学会等名: 環境ホルモン学会
  • 発表場所: 東京大学山上会館
• [学会発表] 性分化後のツチガエルおよびトノサマガエルの生殖腺に対するノニルフェノールおよびビスフェノールA の影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 稔,井口泰泉
  • 学会等名: 環境ホルモン学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-12-19
• [学会発表] 性分化後のツチガエルおよびトノサマガエルの生殖腺に対するノニルフェノールおよびビスフェノールAの影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 稔、井口泰泉
  • 学会等名: 環境ホルモン学会
  • 発表場所: 東京大学山上会館
• [学会発表] ツチガエル性転換過程におけるLMO2およびLMO4の遺伝子発現 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 稔,井口泰泉
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-12-14
• [学会発表] ツチガエルの2集団間雑種へのアンドロゲン投与による性転換の誘導 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 稔
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 旭川
  • 年月日: 2011-09-21
• [学会発表] ツチガエルの2集団間雑種へのアンドロゲン投与による性転換の誘導 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 稔
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 旭川市大雪アリーナ
• [学会発表] ツチガエル性転換過程におけるＬＭＯ２およびＬＭＯ４の遺伝子発現 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 稔、井口泰泉
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 横浜市パシフィコ横浜