研究課題
基盤研究(C)
更年期障害女性に対するエストロゲン補充療法薬プレマリンの長期服用により乳がんなどのリスクが上昇する。同薬に含まれるエクインエストロゲンは代謝活性化(4-OHEN)され4-OHEN-DNA付加体を形成する。我々は同付加体特異抗体を作製し、ヒト乳がん細胞において4-OHEN-DNA付加体は修復されにくいことを見つけた。また、4-OHEN感受性は正常ヒトおよび修復欠損細胞間でほぼ差がなかった。さらに、DNA結合蛋白ヒストンは修復蛋白に見立てた損傷特異抗体と4-OHEN-DNA 付加体の結合を濃度依存的に阻害した。以上から、プレマリンによる難修復性のDNA損傷の形成が発がんと関係するかもしれない。
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