外来種によるオオサンショウウオの遺伝子汚染の実態把握

• 研究課題/領域番号: 23510294
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 資源保全学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 松井 正文 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (40101240)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 中国産 / 外来種 / 遺伝子判定 / 交雑 / マイクロサテライト / オオサンショウウオ / 両生類 / 遺伝子汚染

研究概要

京都賀茂川において、在来オオサンショウウオが外来種チュウゴクオオサンショウウオによって遺伝子汚染を受けていることが過去の調査で分かっていた。その実態をさらに詳細に把握するため、新たなマイクロサテライトマーカーを開発し、効率よい遺伝子型判定が可能となった。賀茂川以外の河川も対象に調査した結果、遺伝子汚染は急速に進んでおり、賀茂川では在来種は絶滅した可能性があること、別水系の上桂川でも雑種化が進行していることが確認された。このように京都市域におけるオオサンショウウオの遺伝的汚染は予想以上に進行しており、何らかの方法で純粋な日本産を隔離保全していくことが早急に必要である。

研究成果

• [雑誌論文] 外来生物によるヒトと環境への影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松井正文
  • 雑誌名: 第5回環境・多様性を壊す外来動物-2-、月刊保団連 巻: 1163号 ページ: 46-49
• [雑誌論文] 外来生物によるヒトと環境への影響 第5回 環境・多様性を壊す外来動物-2- (2014)
  • 著者名/発表者名: 松井正文
  • 雑誌名: 月刊保団連 巻: 1163 ページ: 46-49
• [雑誌論文] Characterization of nineteen microsatellite markers for the Japanese clouded salamander, Hynobius nebulosus, using the NGS. (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa N, Matsui M, Inoue-Murayama M
  • 雑誌名: Conservation Genetics Resources 巻: (in press) 号: 3 ページ: 603-605
  • DOI: 10.1007/s12686-013-9861-4
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 次世代シーケンサーによるマイクロサテライトマーカーの開発とその利用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉川夏彦・松井正文・西川完途・村山美穂
  • 雑誌名: 爬虫両棲類学会報 巻: 2013巻 ページ: 50-50
• [雑誌論文] 京都賀茂川産チュウゴクオオサンショウウオの現状(III) (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉川夏彦、松井正文、西川完途
  • 雑誌名: 爬虫両棲類学会報 巻: 2012巻 ページ: 67-68
• [雑誌論文] 第1章「外来生物クライシス(危機)」 (2012)
  • 著者名/発表者名: 松井正文
  • 雑誌名: Coastal Bioenvironment 巻: Vol.2012 ページ: 43-51
• [雑誌論文] Development of microsatellite markers for the Japanese giant salamander (Andrias japonicus) through next-generation sequencing, and cross-amplification in its congener. (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa N, Matsui M, Hayano A, Inoue-Murayama M
  • 雑誌名: Conservation Genetics Resources 巻: 4 号: 4 ページ: 971-974
  • DOI: 10.1007/s12686-012-9685-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] 京都賀茂川産チュウゴクオオサンショウウオの現状（III） (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉川夏彦・松井正文・西川完途
  • 雑誌名: 爬虫両棲類学会報 巻: 2012 ページ: 67-68
• [雑誌論文] Development of Microsatellite Markers for the Two Giant Salamander Species (Andrias japonicus and A. davidianus) (2011)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa, N., S. Kaneko, K. Kuwabara, N. Okumura, M. Matsui, and Y. Isagi
  • 雑誌名: Ｃｕｒｒｅｎｔ ｈｅｒｐｅｔｏｌｏｇｙ 巻: 30 号: 2 ページ: 177-180
  • DOI: 10.5358/hsj.30.177
  • NAID: 130002072883
  • ISSN: 1345-5834, 1881-1019
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of microsatellite markers for the two giant salamander species (Andrias japonicus and A. davidianus) (2011)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa, N., S. Kaneko, K. Kuwabara, N. Okumura, M. Matsui, and Y. Isagi
  • 雑誌名: Current Herpetology 巻: 30 ページ: 177-180
  • NAID: 130002072883
  • 査読あり
• [学会発表] 京都産オオサンショウウオ交雑の現状 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松井正文・西川完途・吉川夏彦
  • 学会等名: 第52回日本爬虫両棲類学会
  • 発表場所: 北海道東海大学
  • 年月日: 2013-11-02
• [学会発表] 京都賀茂川産オオサンショウウオの現状 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松井正文・吉川夏彦・西川完途
  • 学会等名: 第10回オオサンショウウオの会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2013-10-12
• [学会発表] 次世代シーケンサーによるマイクロサテライトマーカーの開発とその利用 (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉川夏彦・松井正文・西川完途・村山美穂
  • 学会等名: 第51回日本爬虫両棲類学会
  • 発表場所: 愛知学泉大学
  • 年月日: 2012-11-10
• [学会発表] 京都賀茂川産オオサンショウウオの現状 (2012)
  • 著者名/発表者名: 松井正文・吉川夏彦・西川完途
  • 学会等名: 第9回オオサンショウウオの会
  • 発表場所: 岩国市
  • 年月日: 2012-09-29
• [学会発表] 京都市におけるオオサンショウウオ類の交雑について (2012)
  • 著者名/発表者名: 松井正文・西川完途・吉川夏彦
  • 学会等名: 第83回日本動物学会
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 2012-09-15
• [学会発表] 京都賀茂川産チュウゴクオオサンショウウオの現状(III) (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉川夏彦・松井正文・西川完途
  • 学会等名: 日本爬虫両棲類学会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] 京都賀茂川産オオサンショウウオの現状 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松井正文・吉川夏彦・西川完途
  • 学会等名: 第8回オオサンショウウオの会
  • 発表場所: 瀬戸市
  • 年月日: 2011-10-01
• [学会発表] 京都賀茂川産オオサンショウウオの現状
  • 著者名/発表者名: 松井正文・吉川夏彦・西川完途
  • 学会等名: 第９回オオサンショウウオの会
  • 発表場所: 岩国市
• [学会発表] 京都賀茂川産チュウゴクオオサンショウウオの現状（III）
  • 著者名/発表者名: 吉川夏彦・松井正文・西川完途
  • 学会等名: 日本爬虫両棲類学会
  • 発表場所: 京都大学
• [図書] 人間と文化 79 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松井正文
  • 出版者: 三愛会
• [図書] 外来生物種による在来生物種の危機. Pp. 37-66. 人間と文化 79（三愛新書） (2013)
  • 著者名/発表者名: 松井正文
  • 総ページ数: 27
  • 出版者: 三愛会