研究課題
基盤研究(C)
本研究では、2011年の民主化後のミャンマーにおける国家と上座仏教との関係を明らかにするための調査を行った。その結果、仏教を擁護する姿勢を示してきた前軍政とは異なり、現政権は仏教への関与を表面化させていないことが明らかになった。次に、国家の宗教政策と地域の仏教実践の関係について調査を行った。フィールドで得られたデータから、国家規模で推進された制度の水面下で独自の実践を維持する地域に根ざした教派のネットワークや、諸民族の間で継続されてきた在家説法師による仏典朗唱の実践について解明した。
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