研究課題
基盤研究(C)
本研究では、儒教経典の一つである『易経』が中国思想史においてどのように理解され、研究されてきたのか、とりわけ、北宋の邵雍著『皇極経世書』をとりあげ、宋代易学の思想史的特徴を探った。邵雍の易学は、易を暦の数理に合わせる伝統的方法を逆転させ、暦を易の数理に合わせることによって誤差をなくし、両者の整合関係をみごとに証明するものであったが、じつは漢代の『緯書』にも同様の解釈法が確認される。邵雍は漢代の伝統的方法を受け継ぎつつ、より徹底した両者の整合化をはかるものであったということを明らかにした。
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大阪大学大学院文学研究科紀要
巻: 55 ページ: 19-41
巻: 53 ページ: 1-40
林田愼之助博士傘寿記念 三国志論集
巻: なし ページ: 321-352
宋学西漸IV:西洋哲学における宋明理学の受容と展開
巻: 平成23年度科研報告書(基盤C)代表井川義次 ページ: 23-36
『知のユーラシア』(共著)
巻: 図書(共著) ページ: 304-324