研究課題
基盤研究(C)
本研究では、朝鮮や満州から帰還した外地引揚者による小説や詩歌回想記などを対象に、同時代のメディア報道やその文化表象といった社会的記憶と比較しながら、彼らの文芸的実践を検証している。また、特に朝鮮からの引揚者に焦点をあて、植民地時代の日本語創作との比較を通じて、引揚者の文芸的実践の特徴を考察した。これらの検証によって、戦後日本における外地引揚者の社会的記憶が悲劇的なイメージをもって語られるようになる一方、外地引揚者の文芸的実践とその評価は、多様な広がりを持っていることなどを明らかにしている。
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社会文学
巻: 37 ページ: 15-24
歴史の資料を読む
巻: 創風社出版 ページ: 244-263