研究課題
基盤研究(C)
中世ヨーロッパに存在したベギンと呼ばれる半僧半俗の女性達の一人であるメヒティルト・フォン・マクデブルクの『神性の流れる光』の思想的、社会的背景を探ることを目的とした。ベギンは11世紀に始まった教会改革に端を発した中世の宗教運動の流れの中で生まれ、病人の看護や死者のための取りなしの祈りを神に捧げることを重要な仕事としていた。メヒティルトの『神性の流れる光』は個人の魂を「キリストの花嫁」と見る考え方に立ち、自らの神秘体験や聖俗両界の人々に対する警告や励まし等が述べられているが、そこには彼女独特の内容と並び、他者からの少なからぬ影響も見られる。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件)
言語 文化 社会 (学習院大学外国語教育研究センター)
巻: 第13号 (掲載予定)(頁数未定) (仮題)