研究課題
基盤研究(C)
本研究は、キナウル語の修飾構造を分析するものである。キナウル語では、形容詞は名詞に前置され、形態的な変化なく名詞を修飾する。ただし、形容詞は接尾辞-seyAを取って「形容詞が表す性質をもったもの」のような意味を表し、比較の意味を持つことができる。動詞は、名詞を修飾する場合何らかの接尾辞を取り、名詞の前に置かれる。動詞接尾辞には-tsと-tseyAがあるが、その違いは明らかになっていない。-tsの機能は名詞化接辞の一種ではないかと考えられる。-seyAは名詞にも付加されうるが、-tseyAは名詞には付加されない。このことはキナウル語の形容詞が名詞と同じ特徴を共有していることを示唆する。
すべて 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)
『チベット=ビルマ系言語の文法現象\ 2: 述語と発話行為のタイプからみた文の下位分類』
巻: 1
チベット=ビルマ系言語の文法現象 2: 述語と発話行為のタイプからみた文の下位分類
巻: 1 ページ: 203-24
Objectivization and Subjec-tivization : A Typology of Voice Systems (Senri Ethnological Studies, Osaka : National Museum of Ethnology)
巻: 77 ページ: 157-75
地球研言語記述論集 (京都 : 言語記述研究会(総合地球環境学研究所インダスプロジェクト))
巻: 4 ページ: 1-12
Wataru Nakamura and Ritsuko Kikusawa eds., Objectivization and Subjectivization: A Typology of Voice Systems, Senri Ethnological Studies
120004122668
地球研言語記述論集
Toshiki Osada and Masayuki Onishi eds., Language Atlas of South Asia, Harvard Oriental Series: Opera Minora
巻: 8