日英バイリンガル女児による英語の疑問文の発話を分析して,次の結果を得た。(1) 特定の疑問詞,主語,助動詞の習得にとどまり一般化に至らない。(2) 3歳半まで定型表現に依存する。(3) 5歳までWhy疑問文を習得しない。(4) 使用頻度はインプットを反映する。また,目的格関係詞節を分析し次の結果を得た。(1)関係詞節の型はOO型が多かった。(2)関係詞は,what,接触節,thatの順序で出現した。(3)主節がない発話は少数であった。(4)関係詞節内の主語はIが大多数であった。(5)先行詞には,whatやthingで終わる単語が多用された。(6)再叙代名詞の誤りや前置詞の脱落が見られた。
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