研究課題
基盤研究(C)
日本における近代黒海地域史研究の確立を目的とし、本研究は18・19世紀における黒海地域の国際化の過程を、オスマン、ロシア、西欧の三つのそれぞれの一次史料に基づき検討した。特に、ワラキアとモルドヴァをめぐる国際関係を従来のバルカン史ではなく黒海地域史の枠組みの中でとらえ直し、さらに18世紀のオスマン政府によるクリム・ハーン国支配を考察した。その結果、黒海周辺のオスマン帝国の付庸国支配の変容が、黒海の国際化を考える上で重要であることが明らかとなった。
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