研究課題
基盤研究(C)
本研究は、近世後期の肥料商の経営を分析し、地域市場の展開を検討することを目的としている。これまで知られていなかった大坂干鰯屋仲間の近江屋長兵衛家や同市兵衛家文書を分析し、大坂干鰯屋仲間の仲間内取引の構造、江戸問屋との取引、摂津・河内や阿波への肥料販売の様相、幕末期の大坂への魚肥入荷量等を明らかにした。一方、下野国都賀郡西水代村の肥料商経営を分析し、19世紀になると後進地帯でも、村肥料商が成長し、手形による肥料前貸しを行うなど、新しい市場関係が成長していたことを指摘した。これにより停滞勝ちに見られていた近世後期の肥料商とその創り出す市場がダイナミックに変動している姿を明らかにすることができた。
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東洋大学文学部紀要
巻: 67集史学科篇39号 ページ: 51-76
『東洋大学文学部紀要』
巻: 第67集史学科篇第39号 ページ: 51-67
東洋大学人間科学総合研究所紀要
巻: 15号 ページ: 194-214
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巻: 第65集史学科編37号 ページ: 111-164