研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ネットワーク分析の理論と技法を用いて、日本列島とブリテン島の国家形成期における社会関係の中心化と成層化の条件と、そのメカニズムを解明することを目標とし、以下を解明した。1) 日本列島においては、形成されたネットワーク・エリアの空間的延長の安定を基盤として、威信財を中心とする財の入手・分配を通じて安定した統合領域の形成・成層化傾向が深化可能であった。2) これに対して、ブリテン島においては、ネットワーク・エリアの不安定から、威信財を中心とする財の入手主体の位置も必然的に不安定となり、統合領域形成・成層化傾向が発現しても容易に崩壊した。
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考古学ジャーナル
巻: No. 631 ページ: 7-11
古代学研究
巻: No. 191 ページ: 28-35