研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ルーペと実体顕微鏡を使った簡易な方法により縄文中・後期土器の胎土中の粗粒混入物を観察し、各遺跡の傾向を把握して結果の比較を行った。観察に際し、胎土中の粗粒混入物の組成が地質学的に遺跡の周辺それと一致するかどうかを留意点の一つとした。この結果、各遺跡において地質学的背景の特徴に一致しない多くの個体の存在が把握され、「土器型式」が複雑な地域ネットワークシステムを介して立ち現れていることが明らかになった。