研究課題
基盤研究(C)
本研究は、空間の社会的生産という地理学的視点から、近代日本の地方都市を主な対象にして、軍隊の存在が土地利用、インフラストラクチャーの形成、社会、経済、権力構造、地域意識などに与えた影響を明らかにし、近現代日本の都市化と地域編成の特質を考察することを目的としている。その結果、食料供給(残飯)や日雇労働の需要など、軍隊と都市下層社会の間にある複数の回路の存在が明らかとなったほか、軍隊の移動がもたらした流行病への対処、帰還部隊を受け入れる際の地域社会の対応、軍施設の誘致に関わる言説など、軍の存在と活動が、近代日本の都市形の特質を考察する上で重要な論点であることを、より具体的に明らかにできた。
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Languages, Materiality, and the Construction of Geographical Modernities(, SHIMAZU T., ed., Wakayama University)
ページ: 29-40
史淵
巻: 150輯 ページ: 117-158
120005227296
巻: 150 ページ: 117-158
巻: 148輯 ページ: 69-100
http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~geograph/