「消費分散選好」という行動学的概念を用いたゲーム理論と投資理論の応用分析

• 研究課題/領域番号: 23530219
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 理論経済学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 若井 克俊 京都大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (80455708)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 経済理論 / 意思決定論 / ミクロ経済学 / 行動経済学

研究概要

本研究では、「消費分散選好（満足度の高い消費と低い消費を交互に繰り返す傾向）」に関する応用理論分析を行った。第一に、クールノー寡占無限期間繰り返しゲームを「Gain」と「Loss」を別の割引因子で割り引く「消費分散選好」型の効用関数を用いて分析した。この結果、カルテルが形成されるためには「Lossを割り引く因子」が決定的な役割を果たすことを証明した。第二に、「消費分散選好」を用いて世代交代モデルに基づく成長論を分析した。この結果、労働集約的な経済においては、強い「消費分散選好」を持つ経済主体の最適な投資行動が「毎期同じ量の消費を確保するように投資する」ことである点を導出した。

研究成果

• [雑誌論文] An alternative axiomatization of intertemporal utility smoothing (2013)
  • 著者名/発表者名: 若井 克俊
  • 雑誌名: Economics Letters 巻: 119 号: 2 ページ: 224-227
  • DOI: 10.1016/j.econlet.2013.02.025
  • 査読あり
• [雑誌論文] Intertemporal utility smoothing: Theory and Applications (2013)
  • 著者名/発表者名: 若井 克俊
  • 雑誌名: The Japanese Economic Review 巻: Volume 64, Issue 1 号: 1 ページ: 16-41
  • DOI: 10.1111/j.1468-5876.2012.00587.x
  • 査読あり
• [雑誌論文] Intertemporal utility smoothing under uncertainty (2013)
  • 著者名/発表者名: 若井 克俊
  • 雑誌名: Theory and Decision 巻: Volume 74, Issue 2 号: 2 ページ: 285-310
  • DOI: 10.1007/s11238-012-9304-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] An Infinite-horizon Model of Nonmonotone Utility Smoothing (2012)
  • 著者名/発表者名: 若井克俊
  • 雑誌名: Economics Letters 巻: Vol.116(2) 号: 2 ページ: 170-173
  • DOI: 10.1016/j.econlet.2012.02.011
  • 査読あり
• [学会発表] Repeated Games under Recursive Utility with an Application to Gain/loss Asymmetry(関口格氏との共著) (2014)
  • 著者名/発表者名: 若井克俊
  • 学会等名: ゲーム理論ワークショップ2014
  • 発表場所: 東京工業大学大岡山キャンパス(東京都)
  • 年月日: 2014-03-03
• [学会発表] Recursive Separation between Risk Aversion and Intertemporal Substitution (2012)
  • 著者名/発表者名: 若井克俊
  • 学会等名: 大阪大学グローバルCOE「ダイナミクスと選好の経済分析コンファレンス」
  • 発表場所: ホテル阪急エキスポパーク(大阪府)
  • 年月日: 2012-11-23
• [学会発表] Intertemporal Utility Smoothing : Theory and Applications (2012)
  • 著者名/発表者名: 若井克俊
  • 学会等名: 日本経済学会2012年度春季大会
  • 発表場所: 北海道大学(北海道)
  • 年月日: 2012-06-23
  • 招待講演
• [学会発表] A infinite-horizon Model of Nonmonotone Utility Smoothing (2012)
  • 著者名/発表者名: 若井克俊
  • 学会等名: 立命館大学経済学部研究推進プロジェクト(インセンティブとコミットメント)セミナー「一般均衡理論のフロンティア」
  • 発表場所: 立命館大学朱雀キャンパス(京都府)
  • 年月日: 2012-05-19
• [学会発表] An Infinite-horizon Model of Nonmonotone Utility Smoothing (2012)
  • 著者名/発表者名: 若井克俊
  • 学会等名: 2012 Edition of Hitotsubashi GCOE Conference on Choice, Games, and Welfare
  • 発表場所: 一橋大学経済学研究科(東京都)
  • 年月日: 2012-02-18
• [学会発表] An Infinite-horizon Model of Nonmonotone Utility Smoothing (2012)
  • 著者名/発表者名: 若井 克俊
  • 学会等名: 2012 Edition of Hitotsubashi GCOE Conference on Choice, Games, and Welfare
  • 発表場所: 一橋大学経済学研究科（東京都）
• [学会発表] Loss Aversion in Recursive Preferences (2011)
  • 著者名/発表者名: 若井克俊
  • 学会等名: 京都大学数理解析研究所研究集会
  • 発表場所: 同志社大学(京都府)
  • 年月日: 2011-10-26
• [学会発表] Loss Aversion in Recursive Preferences (2011)
  • 著者名/発表者名: 若井 克俊
  • 学会等名: 京都大学数理解析研究所研究集会
  • 発表場所: 同志社大学（京都府）
• [学会発表] Repeated Games under Recursive Utility with an Application to Gain/loss Asymmetry
  • 著者名/発表者名: 若井克俊
  • 学会等名: ゲーム理論ワークショップ2014
  • 発表場所: 東京工業大学大岡山キャンパス
• [学会発表] Intertemporal Utility Smoothing: Theory and Applications
  • 著者名/発表者名: 若井 克俊
  • 学会等名: 日本経済学会2012年度春季大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 招待講演
• [学会発表] A infinite-horizon Model of Nonmonotone Utility Smoothing
  • 著者名/発表者名: 若井 克俊
  • 学会等名: 立命館大学経済学部研究推進プロジェクト（インセンティブとコミットメント）セミナー「一般均衡理論のフロンティア」
  • 発表場所: 立命館大学朱雀キャンパス
• [学会発表] Recursive Separation between Risk Aversion and Intertemporal Substitution
  • 著者名/発表者名: 若井 克俊
  • 学会等名: 大阪大学グローバルCOE 「ダイナミクスと選好の経済分析コンファレンス」
  • 発表場所: ホテル阪急エキスポパーク
• [備考]
  • URL: http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~wakai/
• [備考] http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~wakai/
• [備考] 研究代表者のWeb Page
  • URL: http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~wakai/
• [備考]
  • URL: http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~wakai/