失業対策としての公的雇用政策の原理と実態ーー戦間期の日欧各国比較

• 研究課題/領域番号: 23530405
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 経済史
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 加瀬 和俊 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (20092588)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2011年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 職業紹介所 / 失業者 / 失業救済事業 / 失業登録 / 公共土木事業 / 公的雇用政策 / 国際労働機関 / ケインズ政策

研究概要

本研究の課題は失業者を政府が直接雇用する失業救済事業の理念と実態を歴史的に解明することであるが、具体的には、1920年代～30年代の日本の事例を同時期の欧米諸国の事例、戦後の日本の事例と比較することを通じて課題に接近しようとしている。
本研究の結論は、当該政策の原理・原則は各国ともにほとんど同一であるが、就労機会を付与することによって救済すべき人々を申請者中から選別する手続きを含めて、事業運営の実際的状況は各国間で大きく異なっていること、その理由は失業問題をめぐる各国の社会経済的諸事情の相違に求められることである。

研究成果

• [雑誌論文] 戦前日本の失業対策と労働組合の対応 (2013)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 雑誌名: 連合総研レポート 巻: No.281 ページ: 12-15
• [雑誌論文] 戦前日本の失業対策と労働組合の対応 (2013)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 雑誌名: 連合総研レポートＤＩＯ 巻: ２８１号 ページ: 12-15
• [雑誌論文] 書評：佐藤正広著『帝国日本と統計調査』 (2013)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 雑誌名: 歴史と経済 巻: ２１９号 ページ: 62-64
• [雑誌論文] 日雇・失業対策史資料解説 (2012)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 雑誌名: 日雇・失業対策史資料別冊解説 ページ: 7-41
• [雑誌論文] 失業対策反対論の諸相 (2011)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 雑誌名: 本郷 巻: No.96 ページ: 8-10
  • NAID: 40019051295
• [雑誌論文] 出稼農民像の変容:季節労働者失業保険金問題を手がかりに (2011)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 雑誌名: 国立歴史民俗博物館研究報告 巻: No.171 ページ: 25-41
  • 査読あり
• [雑誌論文] 出稼農民像の変容ーー季節労働者失業保険金問題を手がかりに (2011)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 雑誌名: 国立歴史民俗博物館研究報告 巻: 171号 ページ: 25-41
  • 査読あり
• [図書] 日雇・失業対策史資料 別冊 解説 (2012)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 総ページ数: 41
  • 出版者: 近現代資料刊行会
• [図書] 失業と救済の近代史 (2011)
  • 著者名/発表者名: 加瀬和俊
  • 総ページ数: 217
  • 出版者: 吉川弘文館
• [備考]
  • URL: http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/mystaff/kase.html