研究概要 |
日本の人口移動統計には住民基本台帳人口移動報告と国勢調査報告人口移動集計があるが,いずれも配偶関係別の移動人口数は集計されておらず,有配偶,未婚,離別,死別ごとの相違や地域の人口構造に与える影響は殆ど未解明に止まっている.本研究では札幌市をケーススタディに国勢調査で人口移動集計が実施される大規模調査年の2000年と2010年に合わせ配偶関係別純移動率を推計するともに,総務省統計局に特別集計を申請し実測値を求め,推計手法の精度確認と改良を行い,1995年-2000年と2005年-2010年について配偶関係別の純移動率の動きを解明し,「配偶関係別移動の分析」という人口移動研究の新領域を拓いた.
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