全国の高校2,600校を対象に質問紙調査を実施し(回収数835,回収率32.1%),以下の研究成果を得た. ①高校における不登校生徒のうち,発達障害が懸念される学習面・行動面の困難を抱える生徒の割合は 30.8%であることが分かった.②また有効な支援の方向性として,1)本人や保護者との連絡や面談,2)校内外の連携促進,3)特性に応じた指導や環境面等への配慮が必要であることが明らかとなった.③さらに学習面・行動面の困難を抱える不登校の高校生のチェックリストを開発した.チェックリストを活用することで,支援するポイントの明確化だけではなく,当該生徒の不登校予防ツールとしての活用が期待される.
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