関係性の類型と拡張自己評価維持過程

• 研究課題/領域番号: 23530816
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会心理学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 村本 由紀子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (00303793)
• 研究期間 (年度): 2011-04-28 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 心理的関係性 / 拡張自己評価維持過程 / 国際情報交換（アメリカ合衆国） / 達成原因帰属 / 国際比較

研究成果の概要

本研究は、関係性の違いが自己評価維持の方略にいかなる違いをもたらすかを理解する目的で行われた。(1) 33項目の関係性尺度に対する日米大学生の回答から通文化的な7つの構成要素を抽出し、これらの組み合わせによる3つの典型的な関係性タイプを同定した。(2) 他者との関係性に応じた達成原因帰属の様相を質問紙調査によって検討した。(3) 関係性のミニマル・モデルを実験室に構築して、自他の自己評価維持のしくみを検討した。(4) モデルの妥当性を現実場面の文脈で検討するため、企業・団体の正社員を対象としたインターネット調査を実施した。

研究成果

• [雑誌論文] 答志島寝屋慣行の維持と変容: 社会生態学的視点に基づくエスノグラフィー (2015)
  • 著者名/発表者名: 村本由紀子・遠藤由美
  • 雑誌名: 社会心理学研究 巻: 30 ページ: 213-233
  • NAID: 130005074514
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 組織コミットメントが組織学習に及ぼす影響について (2015)
  • 著者名/発表者名: 正木郁太郎・村本由紀子
  • 雑誌名: 社会心理学研究 巻: 31
  • NAID: 130005098114
  • 査読あり
• [雑誌論文] 離島漁村『寝屋慣行』の維持と変容：社会心理学からのアプローチ (2013)
  • 著者名/発表者名: 村本由紀子
  • 雑誌名: 文化交流研究 巻: 26 ページ: 1-10
• [学会発表] 他者のこころの認知と集団規範の生成: 「暗黙のルール」はいかにして生まれるか. (2014)
  • 著者名/発表者名: 村本由紀子
  • 学会等名: 日本認知心理学会公開シンポジウム
  • 発表場所: 京都女子大学（京都府京都市）
  • 年月日: 2014-10-18
  • 招待講演
• [学会発表] Perceived consensus or personal beliefs?: Effects of group norms on employees' behavior and attitude toward work. (2014)
  • 著者名/発表者名: Yukiko Muramoto
  • 学会等名: 28th International Congress of Applied Psychology
  • 発表場所: パリ国際会議場（フランス）
  • 年月日: 2014-07-08 – 2014-07-13
• [学会発表] 「規範」研究の方法論としてのマイクロ・エスノグラフィーの可能性 （ワークショップ話題提供） (2013)
  • 著者名/発表者名: 村本由紀子
  • 学会等名: 日本社会心理学会第54回大会
  • 発表場所: 沖縄国際大学 (沖縄県)
• [学会発表] A socio ecological approach to a quasi-family relationship in a remote island in Japan （個人口頭発表） (2013)
  • 著者名/発表者名: Yukiko Muramoto & Yumi Endo
  • 学会等名: 10th Conference of Asian Association of Social Psychology
  • 発表場所: Universitas Gadjah Mada, Yogyakarta (Indonesia)
• [学会発表] 規範の測定と可視化への再挑戦(2)：「個人の認知」を超える試み （ワークショップ企画） (2013)
  • 著者名/発表者名: 木下冨雄・山口裕幸・村本由紀子
  • 学会等名: 日本社会心理学会第54回大会
  • 発表場所: 沖縄国際大学 (沖縄県)
• [学会発表] Effect of anticipated regret to choice among Japanese. (2011)
  • 著者名/発表者名: Yukiko Muramoto
  • 学会等名: 9th Conference of Asian Association of Social Psychology
  • 発表場所: 昆明（中国）
• [学会発表] 答志島寝屋慣行の維持と変容 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村本 由紀子
  • 学会等名: 日本心理学会第75回大会
  • 発表場所: 日本大学
• [学会発表] 規範の測定と可視化への再挑戦（ワークショップ企画）
  • 著者名/発表者名: 木下冨雄・村本由紀子・山口裕幸
  • 学会等名: 日本社会心理学会
  • 発表場所: 筑波大学（茨城県）
• [学会発表] リターン・ポテンシャル・モデル再考（ワークショップにおける話題提供）
  • 著者名/発表者名: 村本由紀子
  • 学会等名: 日本社会心理学会
  • 発表場所: 筑波大学（茨城県）
• [図書] 熊野純彦・佐藤健二 編 『人文知 3: 境界と交流』（担当章題：「自己と他者」という問題をめぐって） (2014)
  • 著者名/発表者名: 村本由紀子（分担執筆）
  • 総ページ数: 224
  • 出版者: 東京大学出版会
• [図書] 文化 （唐沢かおり・編 『新社会心理学：心と社会をつなぐ知の統合』） (2014)
  • 著者名/発表者名: 村本由紀子（分担執筆）
  • 総ページ数: 218
  • 出版者: 北大路書房
• [図書] 実験社会心理 （社会調査協会・編 『社会調査事典』） (2014)
  • 著者名/発表者名: 村本由紀子（分担執筆）
  • 総ページ数: 920
  • 出版者: 丸善出版
• [図書] 個人と社会のダイナミクス：展望 現代の社会心理学III (2011)
  • 著者名/発表者名: 唐沢穣・村本由紀子（編著）
  • 総ページ数: 332
  • 出版者: 誠信書房