研究課題
基盤研究(C)
本研究では、がん告知を受け積極的治療に臨んだ「日本人患者」について、各治療過程に照らした心理的変遷を明らかにするため、研究代表者らが担当した「がん患者心理面接記録」から、感情表現言語の分類による質的分析をおこなった。その結果、日本人がん患者にはいくつかの特徴的な感情表現を認め、特に「負の感情因子」に関する言語の多用や、1セッションの心理面接で両極端の感情が認められる傾向、さらにはがん患者の感情表現は常に身体状況との連動によることが認められた。今後さらに質的・量的分析を重ね、日本人独自の疾病受容過程を明らかにすることは、がん患者とその家族の治療の展開に大きく関与する重要な指標と考えられた。
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四国大学人間科学研究所年報「報告書」
巻: 第7号
児童青年精神医学とその近接領域
巻: 53(3) ページ: 316-320
10031046706