自閉性障害児・者は、他者の表情理解のみならず、音声からの他者感情の理解にも困難を有しており、そのための効果的な学習方法の開発が必要である。そこで、本研究は、教育や福祉の現場などでの実践に役立つ音声理解学習ソフトを作成することを目的とした。 平成23~25年度の研究期間で、音声刺激とテスト刺激、ヒント等を作成し、ソフトウェア企業にプログラム作成を依頼した。そして、改修作業を重ねた結果、学習プログラムは実際の試行を行うことができる水準に到達した。そこで、26年1月に、自閉性障害や知的障害の成人計4名に対して試行を行った結果、ほぼ実用化レベルに近い学習プログラムを作成することができたと考えられた。
|