研究課題
基盤研究(C)
本研究では、重い電子系超伝導体CeCoIn5において強磁場下での局所スピン帯磁率の知見から、① 高磁場低温領域で現れる新奇超伝導状態はノード構造を伴うFFLO相であること、② 試料ab面内からの印可磁場の角度依存性の知見を得て、a)θ=0°での試料空間で一様な磁気秩序が、有限角度θではノード領域のみで磁気秩序が現れ超伝導ギャップΔ≠0の領域では消失する空間的に不均一な磁気構造となること、また、b)より高磁場領域では磁気秩序を伴わないFFLO相が現れることを明らかにした。これにより、強いPauli常磁性効果のもとでのFFLO相と特異な磁気秩序の共存に関する理解を格段に進めることが出来た。
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Phys. Rev. Lett
巻: 106
Phys. Rev. Letters