ホウ素－水素結合活性化に基づく直截的ホウ素基導入反応の反応制御とその応用

• 研究課題/領域番号: 23550113
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 合成化学
• 研究機関: 北見工業大学
• 研究代表者: 村田 美樹 北見工業大学, 工学部, 教授 (40271754)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: 錯体・有機金属触媒 / 合成化学 / 遷移金属触媒 / カップリング反応 / 芳香族ホウ素化合物

研究概要

ヒドロホウ素化合物をホウ素化剤として用いて、芳香族ハロゲン化物の炭素－ハロゲン結合あるいは芳香族炭化水素の炭素－水素結合を触媒的に炭素－ホウ素結合に変換する反応について検討を行った。芳香族ハロゲン化物のホウ素化において、様々なヒドロホウ素化合物の利用を図り、芳香族ホウ素化合物を直截的に合成することに成功した。例えば、反応性が極めて低いヒドロホウ素化合物を用いることにより、利用できる基質の範囲を拡大させた。また、炭素－水素結合の触媒的ホウ素化の位置選択性の制御についても重要な知見を得た。

研究成果

• [雑誌論文] Palladium- Catalyzed Borylation of Aryl Iodides with 2,3-Dihydro-1H-benzo[d][1,3,2] diazaboroles (2014)
  • 著者名/発表者名: M. Murata, N. Hirai, M. Okuyama, T. Namikoshi, S. Watanabe
  • 雑誌名: Heterocycles 巻: 88 号: 1 ページ: 193-199
  • DOI: 10.3987/com-13-s(s)43
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nickel-Catalyzed Borylation of Aryl Halides with 4,4,6-Trimethyl-1,3,2-dioxaborinane (2012)
  • 著者名/発表者名: Murata, M.; Sogabe, Y.; Namikoshi, T.; Watanabe, S.
  • 雑誌名: Heterocycles 巻: 86 号: 1 ページ: 133-138
  • DOI: 10.3987/com-12-s(n)28
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthesis of Aryl Triolborates via Nickel-Catalyzed Borylation of Aryl Halides with 5-(t- Butyldimethylsiloxymethyl)-5-methyl -1, 3, 2-dioxaborinane (2012)
  • 著者名/発表者名: Y. Sogabe, T. Namikoshi, S. Watanabe, M. Murata
  • 雑誌名: Synthesis 巻: Vol.44 号: 08 ページ: 1233-1236
  • DOI: 10.1055/s-0031-1289747
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ruthenium-Catalyzed Ortho-Selective Aromatic C-H Silyla tion : Acceptorless Dehydrogenative Coupling of Hydrosilanes (2012)
  • 著者名/発表者名: T. Sakurai, Y. Matsuoka, T. Hanataka, N. Fukuyama, T. Namikoshi, S. Watanabe, M. Murata
  • 雑誌名: Chemistry Letters 巻: Vol.41 号: 4 ページ: 374-376
  • DOI: 10.1246/cl.2012.374
  • NAID: 10030544492
  • 査読あり
• [雑誌論文] Transition-Metal-Catalyzed Borylation of Organic Halides with Hydroboranes (2012)
  • 著者名/発表者名: Murata, M.
  • 雑誌名: Heterocycles 巻: 85 号: 8 ページ: 1795-1819
  • DOI: 10.3987/rev-12-736
  • NAID: 40019359545
  • 査読あり
• [雑誌論文] Palla dium-Catalyzed Borylation of Aryl Arenesulfonates with Dialkoxy boranes (2011)
  • 著者名/発表者名: M. Murata, T. Oda, Y. Sogabe, H. Tone, T. Namikoshi, S. Watanabe
  • 雑誌名: Chemistry Letters 巻: Vol.40 号: 9 ページ: 962-963
  • DOI: 10.1246/cl.2011.962
  • NAID: 10029522075
  • 査読あり
• [学会発表] ピナコールボランによる2-アリールピリジンのルテニウム触媒Ｃ－Ｈホウ素化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡田真育、浪越毅、渡邉眞次、村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会第94春季年会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] ニッケル触媒鈴木－宮浦カップリングによる芳香族ジハロゲン化物のジアリール化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西田拓也、浪越毅、渡邉眞次、村田美樹
  • 学会等名: 化学系学協会北海道支部2014年冬季研究発表会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] ピナコールボランによる芳香族アルジミンのルテニウム触媒オルト位選択的ホウ素化反応 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田真育、浪越毅、渡邉眞次、村田美樹
  • 学会等名: 25周年記念万有札幌シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] ルテニウム触媒によるベンズアミド類のオルト位選択的Ｃ－Ｈケイ素化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 高田耕輔・浪越毅・渡邉眞次・村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会(2013)
  • 発表場所: 草津
• [学会発表] ルテニウム触媒による芳香族アルジミンのオルト位選択的Ｃ－Ｈホウ素化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田真育・浪越毅・渡邉眞次・村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会(2013)
  • 発表場所: 草津
• [学会発表] ベンゾジアザボロールを用いた芳香族ヨウ化物のパラジウム触媒ホウ素化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 奥山道弘・浪越毅・渡邉眞次・村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2012年夏季研究発表会
  • 発表場所: 旭川
• [学会発表] ヘキシレングリコールボランを用いた芳香族臭化物のNi触媒ホウ素化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村田美樹・曽我部瑶介・浪越毅・渡邉眞次
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2012年冬季研究発表会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] ピナコールボランを用いた官能基を有する芳香族ハロゲン化物のPd触媒ホウ素化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村田美樹・赤坂勇介・浪越毅・渡邉眞次
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2012年冬季研究発表会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] PdCl2(dtbpf)触媒によるピナコールボランを用いた芳香族求電子剤のホウ素化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村田美樹、曽我部瑶介、赤坂勇介、浪越毅、渡邉眞次
  • 学会等名: 第23回万有札幌シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] シロキシ基を持つボランを用いた触媒的ホウ素化によるトリオールボレート前駆体の合成 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村田美樹・曽我部瑶介・浪越毅・渡邉眞次
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2011年夏季研究発表会
  • 発表場所: 室蘭
• [学会発表] 白金触媒を用いた分子内C-Hシリル化によるジベンゾシロール誘導体の合成
  • 著者名/発表者名: 瀧澤美穂, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会第94春季年会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] ピナコールボランによる2-アリールピリジンのルテニウム触媒C-Hホウ素化
  • 著者名/発表者名: 岡田真育, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会第94春季年会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] ニッケル触媒鈴木-宮浦カップリングによる芳香族ジハロゲン化物のジアリール化
  • 著者名/発表者名: 西田拓也, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 化学系学協会北海道支部2014年冬季研究発表会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] ピナコールボランによる芳香族アルジミンのルテニウム触媒オルト位選択的ホウ素化反応
  • 著者名/発表者名: 岡田真育, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 25周年記念万有札幌シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] ルテニウム触媒を用いたヒドロシランによる脂肪族アミド類のC-Hケイ素化
  • 著者名/発表者名: 高田耕輔, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2013年夏季研究発表会
  • 発表場所: 北見
• [学会発表] ルテニウム触媒によるベンズアミド類のオルト位選択的C-Hケイ素化
  • 著者名/発表者名: 高田耕輔, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 草津
• [学会発表] ルテニウム触媒による芳香族アルジミンのオルト位選択的C-Hホウ素化
  • 著者名/発表者名: 岡田真育, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 草津
• [学会発表] ベンゾジアザボロールを用いた芳香族ヨウ化物のパラジウム触媒ホウ素化
  • 著者名/発表者名: 奥山道弘, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2012年夏季研究発表会
  • 発表場所: 旭川
• [学会発表] ヒドロシランを用いた脂肪族オキサゾリンの分子間脱水素ケイ素化
  • 著者名/発表者名: 鈴木博之, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2012年夏季研究発表会
  • 発表場所: 旭川
• [学会発表] オキサゾリル基近傍に位置するベンジル位炭素-水素結合のケイ素化
  • 著者名/発表者名: 鈴木康平, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2012年夏季研究発表会
  • 発表場所: 旭川
• [学会発表] トリエトキシシランによる芳香族臭化物のパラジウム触媒ケイ素化
  • 著者名/発表者名: 山口裕也, 浪越毅, 渡邉眞次, 村田美樹
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2012年夏季研究発表会
  • 発表場所: 旭川
• [学会発表] ヘキシレングリコールボランを用いた芳香族臭化物のNi触媒ホウ素化
  • 著者名/発表者名: 村田美樹, 曽我部瑶介, 浪越毅, 渡邉眞次
  • 学会等名: 化学系学協会北海道支部2012年冬季研究発表会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] ピナコールボランを用いた官能基を有する芳香族ハロゲン化物のPd触媒ホウ素化
  • 著者名/発表者名: 村田美樹, 赤坂勇介, 浪越毅, 渡邉眞次
  • 学会等名: 化学系学協会北海道支部2012年冬季研究発表会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] PdCl2(dtbpf)触媒によるピナコールボランを用いた芳香族求電子剤のホウ素化
  • 著者名/発表者名: 村田美樹, 曽我部瑶介, 赤坂勇介, 浪越毅, 渡邉眞次
  • 学会等名: 第23回万有札幌シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] シロキシ基を持つボランを用いた触媒的ホウ素化によるトリオールボレート前駆体の合成
  • 著者名/発表者名: 村田美樹, 曽我部瑶介, 浪越毅, 渡邉眞次
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2011年夏季研究発表会
  • 発表場所: 室蘭
• [学会発表] ヒドロシランによるC-X およびC-Hシリル化を経たジベンゾシロール誘導体の合成
  • 著者名/発表者名: 村田美樹, 佐々木遥都, 浪越毅, 渡邉眞次
  • 学会等名: 日本化学会北海道支部2011年夏季研究発表会
  • 発表場所: 室蘭