研究課題
基盤研究(C)
本研究は，環状ビニルポリマーの実用スケールでの供給を達成するために，ビニルモノマーに適用できる環拡大重合システムの確立を目的として着手し，実施した。リビングラジカル重合が可能な官能基を有する環状化合物を合成して検討を行い，環状高分子を得ることができたものの，分子間での反応を避けることができず，環サイズが大きく，重合活性点が複数含まれる生成物が主生成物となることがわかった。この環状高分子は，複数の重合活性点をもつため，マルチブロック共重合体などの新しい合成法に展開できると期待される。
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