研究課題/領域番号 |
23570030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
久米 篤 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20325492)
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研究分担者 |
智和 正明 九州大学, 大学院農学研究院, 助教 (30380554)
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連携研究者 |
青木 一真 富山大学, 大学院理工学研究部, 准教授
朴木 英治 富山市科学博物館, 学芸員
飯田 肇 立山カルデラ砂防博物館, 学芸員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ハイマツ / 霧 / 雨 / 林内雨 / 酸性降下物 / 葉面吸収 / 安定同位体 / 高山 / 物質循環 / 湿性沈着 / 立山 / 広域大気汚染 / 黄砂 / 乾性降下物 |
研究概要 |
富山県の立山・浄土平(標高2839m)でハイマツ植生の水・物質動態を測定した.林内雨・林外雨量の現地測定および,林外雨と樹冠通過雨の化学分析の結果から,ハイマツ植生は降雨に関わらず高い頻度で発生する霧を植生表面から効率的に内部に取り込んでいることが明らかになった。同時に,ハイマツは針葉表面に付着した無機窒素成分の70%を吸収していることが示唆された。一方,多量の陽イオンが針葉表面から溶脱しており,特にカリウム溶脱量は,針葉の濡れ時間と硫酸イオン供給に比例していた。ストロンチウム同位体の分析結果は,立山の森林植生では土壌よりも大気からの物質沈着が重要であり,特に黄砂の影響が大きい可能性を示した。
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