研究課題
基盤研究(C)
メダカを用いて、胚へ性ステロイドを投与した時に起こる性転換について6つの近交系間の比較を行った。雌性ステロイドホルモンを投与した場合5系統でオスからメスへの性転換を誘導できたが、全ての個体には性転換を起こせない系統、通常の1/10量でも100%の個体が性転換する系統が見られた。一方、雄性ステロイドホルモンを投与した場合には、通常のメスからオスへの性転換以外に高濃度を投与した場合オスからメスへの「逆説的性転換」が、4系統で見られたが、その程度は様々であった。またMT投与群ではほとんどの系統でXX、XYいずれの場合も投与後に生殖巣が萎縮し、その後回復するものの発達過程は正常と比較して遅れていた。