研究課題
基盤研究(C)
ポリシアル酸(polySia)はシアル酸が8-400残基縮重合した構造体の総称で、胎児脳の神経細胞接着分子(NCAM)を修飾している。成体脳ではpolySia構造はほとんど消失するが、海馬や嗅球などの神経新生が盛んな領域ではその発現が維持されている。NCAM上のpolySia構造はその巨大な排除体積によって、細胞接着を負に制御することが知られていたが、本研究によりpolySiaはFGF2などの神経における生理活性物質を自身に保持する分子保持機能を持つこと、またその受容体への提示を制御することで神経機能を制御しうることが示された。この機能はpolySiaの構造によって調節されることも示唆された。
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